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もしアレルギーを緩和させたいなら、コレを摂ってみては、いかがだろうか?

過去のブログにて、「アレルギーを和らげるなら、プロバイオティクスを摂ってみては?」な話をしました。

大まかな話をしますと、「アレルギー体質を良くしたいのなら、腸内環境を整えましょう!」ということで、たとえば、腸内細菌そのものやそのエサを摂取すると、腸内環境が整ってアレルギー体質が良くなるかもしれないということです。そして、今回は、「アレルギーを緩和させたいなら、コレを摂ってみてはどうだろうか!?」な話しをして参りますので、どうぞ参考にしていってください。

僕も、花粉には悩まされていますからねぇ~~…。

 

 

短鎖脂肪酸とアレルギー疾患との関連性

 

これは2024年に出たメタ分析でして、アレルギー疾患と短鎖脂肪酸との関連性を調査したものとなっております。

短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が食物繊維を分解した際に生成される物質のことで、腸内のバリア機能を持つほか、抗炎症作用が高いとされています。あくまでも可能性の話しですが、短鎖脂肪酸を増やすことで、体内に炎症が起きる確率が下がることで、アレルギーが緩和されるかもしれないということです。

研究の内容ですが、過去のアレルギーに関する研究を厳選して37件の調査を抽出し、約3,500名分のデータを分析したとのこと(うち大半の参加者が子供と幼児)。そのうち、17件の研究は短鎖脂肪酸レベルとアレルギーの発症を評価し、残り20の研究がアレルギーを持つ子どもか大人の短鎖脂肪酸レベルをチェックしたものとなっております。

ほとんどの研究が症例対照研究か前向きコホート研究で、このメタ分析による結論の信ぴょう性は低めです。また、対象論文の方法論に大きなばらつきがあるため、アレルギー疾患に対する SCFA の効果の大きさを推定が不可能かつバイアスリスクが中以上が目立つため、予めご留意ください。

 

そのうえで、今回の結論をまとめますと、

 

  1. 調査データの大半が、3つの主要な短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)のいずれかが低い子どもほど、湿疹や喘息が起きる確率が高くなっていた。
  2. 短鎖脂肪酸の量が少ない人ほど、食物アレルギー、湿疹、花粉症、喘息など、あらゆるアレルギーに罹患する確率が上昇した。

 

ということでして、もしかすると、短鎖脂肪酸を増やすことで、アレルギー体質がよくなる可能性があるのかもしれません。

先にお伝えしたとおり、信ぴょう性の低い結論なので、引き続き研究が必要な内容ですが、やらないよりやった方が良いと思いますので、短鎖脂肪酸を増やしておいて損はないでしょう。なので、食物繊維(たとえばレジスタントスターチなど)を摂って、いわゆる“腸活”をしていくと良いのではないのでしょうか☆

 

 

【参考文献】
[Systematic review of the association between short chain fatty acids and allergic diseases]

 

 

 

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