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組織内で生きていくのなら、“謙虚さ”と“能力”のバランスが大事だ!…っていう話

人の生き方は、人それぞれ…。

個人事業主として生きていくのもアリですし、会社といった組織の中で生きていくのもアリです。また、個人事業主でも、どこまでもお金を稼いでいきたいと願うのもアリですし、ほどほどに安定した収益を出して自由気ままに生きるのもアリです。僕の場合、誰かの影響を受けることなく、バリバリと稼ぎながらも、自由気ままに生きたい人間なので、個人事業主の道を歩いている身です。総合的な健康を考えると、生き方について責任を持って発言するのなら、気易く「独立して自由に生きようぜ!」とも言えませんし、かといって、「組織に所属して、誰かの下で雇われて安定して生きましょう♪」とも言えません。

しっかりと自分と向き合い、どういう生き方が最適解なのかは、各人次第なのです。

 

もちろん、会社という組織の中で生きていくのも十分にアリで、その中で出世を目指すのもOKなワケです。そういう、組織の中で生きていく人向けに、「組織内で成功を生きていくのなら、“謙虚さ”と“能力”バランスが大事だ!」…という話をしていきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

組織内で生きていける2つの要素による組み合わせ

 

これは2022年に出たJCUなどによる調査でして、多種多様な業種から475名(年齢は21~77 歳 M = 40.34、SD = 11.32)の男女を集め、アンケートとインタビューを実施したそうです。対象者全員が周囲にどんな印象を与えているかをチェックし、そのうえで職場での人間関係の質を評価したそうです。

ここで重大な2つの要素をチェックしておりまして、

 

  • 謙虚さ:自分の限界を認識し、他者からのフィードバックを受け入れ、他者を尊重し、協力的な態度を持っている、というイメージ。
  • 有能さ:専門知識や技術的なスキルを持ち、問題解決や意思決定の際に、優れた判断力を発揮できている、というイメージ。

 

この2つのイメージを周囲に与えられているかどうかを調べてます。この2つを持つ人ほど、会社での人間関係が良く、高い成果を挙げていると研究チームはにらんだというわけですね。いわゆる「謙虚さと有能さ」の次元は、4 つのアーキタイプを形成でき、

 

  1. 好感度が高く、有能なスーパースター
  2. 好感度が高いが無能な、俗に言う“愛すべきおバカさん”
  3. 好感度が低いが、非常に仕事がデキる有能な嫌な奴
  4. 好感度が低くて無能な、俗に言う“超絶無能”

 

これら4つの要素が、以下のような評価を受けたそうです。

 

 

スーパースター

 

「スーパースター」は謙虚さと有能さを兼ね備えており、仕事において高いスキルを持ちながらも、自身の能力については謙虚なタイプ。チームと手柄を分かち合い、フィードバックを受け入れ、個人的にもプロフェッショナルとして成長しようとする人であります。

親しみやすさをあり協力的なので、優秀なプレーヤーでありリーダーと判断され、同僚からの信頼と尊敬も高い。仕事上でも最も好感が持てる性格であり、実際に職場でのパフォーマンスも高かった。研究チームによると「職場のコミュニケーションを円滑にするためには、謙虚さを重視すべきだ。己の限界を謙虚に認めることで、有能さが同僚に“驚異の対象”にならずに済む」とのこと。

あまりにも当たり前のことなので、特筆する必要はないですよね(笑)

 

 

愛すべきおバカさん

 

「愛すべきおバカさん」は、謙虚ではあるものの、仕事に必要なスキルや知識が不足しているタイプ。研究チーム曰く、「愛すべきおバカさん」は、職場でのコミュニケーションにおいては、4つのタイプの中で2番目に好感を持たれやすいものの、「愛すべきスーパースター」よりは生産性が高くないとのこと。

しかし、たとえ有能とは思われていないものの、基本的に人間は謙虚な人と一緒に働くことを好むので、プロフェッショナルとしては貢献出来なくても、ポジティブな姿勢や他者をサポートする意欲、人をまとめるユニークな能力がチームに付加価値を与えるようです。総評として、有能さよりも謙虚さのほうが大事だってことですね。研究チームいわく「謙虚な性格の持ち主は、対人関係における能力不足を補うことができる。謙虚な人は、チームメンバーに安心感を与え、組織内のアイデアや思考を活性化させる」とのこと。

能力がない・組織内で生き残るのなら、兎にも角にも謙虚さだけは示したほうが良いようです。

 

 

仕事がデキる嫌な奴

 

「仕事がデキる嫌な奴」は、有能ではあるものの、謙虚さに欠けるタイプ。傲慢なため一緒に仕事をするのが困難で、他者からのアイデアや貢献を軽視する傾向があります。

「仕事がデキる嫌な奴」が「愛すべきスーパースター」や「愛すべきおバカさん」ほど好感が持たれないのは当然ですが、仕事“だけ”を見れば「愛すべきおバカさん」よりも評価され、仕事面においては、より高い協調性や貢献力があることは否定できません。そのため、仕事のパフォーマンスの面だけ見れば、愛すべきスーパースターと同等の評価に達することもあるが、これが長期的に続くものなのかは不明です。研究チームによれば、「謙虚さのない人と仕事をするのは不快だが、傲慢な同僚が有能であれば、チームのパフォーマンス自体は向上する。よって、特に業績や目標達成を高く評価する職場なら、謙虚さの欠如を能力が補完することがある。」とのことです。

正社員は調和のとれる人だけを採用して、優秀な人材は、必要なときに外注するという会社があるようなので、それが良いのかもしれませんねぇ…。

 

 

超絶無能

 

「超絶無能」は、謙虚さも有能さも欠落しているタイプ。自分に与えられた仕事をこなすことができず、その問題も受け入れることもできなく、改善もしようとしない人です。

当たり前ですが、職場で、いわゆる“やらかす”ことが多く、同僚のフラストレーションの原因となり、最終的にチームのパフォーマンスとモチベーションを頻繁に低下させます。同僚から協力を得る可能性が最も低いので、当然パフォーマンスもよく下がります。

こちらも当たり前すぎるので、特筆することは、ないでしょうな(笑)

 

 

 

 

以上、組織における重大な2つの要素で、各々のレベルの組み合わせでした。

基本的に、組織内で生きていくなら、謙虚な姿勢を保ち続けるのが吉でしょうな。もちろん、組織内で生きていく以上、なんらかの成果を挙げる必要もありまして、最低限の能力は担保しておきましょう。自分の実力と性格を鑑み、もし実力に自信がないのなら、“愛されるおバカさん”という立ち振る舞いが最適なのかもしれません。それが難しいのなら、多少の能力は示し続けるしかないでしょう。余談ですが、年齢という要素は関係がなく、年功序列は通用しないそうです。

組織内で生きていくと判断したのなら、自分が有利になるポジションをどう作るのかが大事ですね☆

 

 

【参考文献】
[Humility and Competence: Which Attribute Affects Social Relationships at Work?]

 

 

 

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