メニュー 閉じる

現代は、「謙虚なリーダーシップ」が求められる時代!…という話

昔は、リーダー自らが引っ張っていく、いわゆる「イケイケ気質」が求められていました。

ですが、近年になってくると、自分の限界を認めて部下の貢献を評価するリーダーが求められているようです。「みんな、俺についてこいっ!」っていうリーダーよりも、「この仕事は君の方が向いているから任せるよ!」といった謙虚なリーダーのほうが、実はパフォーマンスが上がって成績が良いという話があります。

今回は、そんな謙虚なリーダーシップについてお話しをしていきますので、どうぞご一読ください♪

 

 

謙虚なリーダーシップによる従業員のパフォーマンス上昇について

 

これは2024年に出た研究で、2つのフィールド調査によって構成されたものとなっております。

内容ですが、

 

  1. 中国で様々なサービス業に従事する従業員と上司216組を招集し、6週間にわたって3段階でデータを集めた。まず、従業員に上司の謙虚さと、自分自身の個人主義的志向を評価してもらい、さらに2週間後には、同じ従業員に自分の職場での地位を評価させた。その上で、 最後に上司にも調査をおこない、従業員の指導意欲とリーダーシップを評価してもらった。
  2. アメリカ、イギリス、カナダなど欧米諸国から210名の従業員を招集し、上記と同様に2週間ずつ3段階に分けてデータを集めた。上司の謙虚なリーダーシップ、職場の地位の認識、リーダーとしてのモチベーションなどの評価をおこなった。

 

といったものとなっております。

 

結果なのですが、

 

  • 謙虚なリーダーシップは、従業員の職場での自信を向上させる効果があった。自身の間違いを認め、部下の長所を評価し、部下から学ぶ姿勢を見せるリーダーについた従業員は、職場での自信が増加する傾向があった。
  • 謙虚なリーダーシップがもたらす職場での自信の向上は、部下の積極的な行動に影響を与えた。 上司に認められたと感じた従業員は、自身もリーダーシップの役割にアクティブになり、自ら率先してレベルの高い仕事に挑戦する可能性が高かった。
  • 以上の相関関係は、アジアや欧米諸国問わず、どちらの文化的背景においても該当し、謙虚なリーダーシップの恩恵が普遍的である可能性を示している。

 

ということで、職場での謙虚なリーダーシップが、従業員の尊敬とパフォーマンスアップにつながることがわかったそうです。旧来のトップダウン型のリーダーシップによりも、近年から推奨され始めたボトムアップ型のリーダーシップの方が、大きなメリットが得られるようですね。

研究チームによれば、

謙虚なリーダーシップは、従業員の潜在能力を解き放つ強力なツールであり、より意欲的で、革新的で、パフォーマンスの高い職場へと導く。 また、将来の有能なリーダーを育成することにもつながる。 従業員のリーダーシップを育成することで、組織は競争上の優位性を維持できるかもしれない。

 

 

元々、イケイケなリーダーシップよりも謙虚なリーダーシップの方が良かったのか、そもそも時代の移り変わりなのかはさておき、今はボトムアップ型の謙虚なリーダーシップが良いようですね。ちなみに、ここで言われている“謙虚なリーダーシップ”は、

 

  1. 自身の限界を率直に認める。
  2. 他者の貢献を評価する。
  3. 学ぶ姿勢を持ち続ける。

 

なので、リーダーシップ云々より、基本的に上記のような謙虚を心がけていきたいものです☆

 

 

【参考文献】
[How do humble leaders unleash followers’ leadership potential? The roles of workplace status and individualistic orientation]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です