なにやら、「人気のあるレビューの特徴」について研究している、面白いものがありましたので、今回は、それについて解説していきます。
ネットでレストランや商品を検索する際、いろいろなレビューを参考にするかと思います。そんなレビューですが、閲覧者から人気を博するものと、それほど参考にしてもらえないものと、大きな差が出てくることがあります。実際のところ、この差がどこから出るのかが気になるところでございます。
よくレビューを書く人や文章力を磨きたい人は、どうぞ参考にしていってください♪
支持を得やすいレビューの書き方・特徴について
これは2023年に出た調査でして、この研究では、Yelpの350 万枚の写真に関連付けられた 740 万件のレビューのデータセットを使用し、16年間にわたって投稿されたレストランのレビューをチェックしてくれております。すべてレビューの内容をAIで分析して、次のような傾向にあると導き出したそうです。
- 総括すると、写真ありのレビューは、写真なしのレビューよりも多くの「役に立った」票を獲得した。
- 写真とレビューの類似性が高いほど、そのレビューはより多くの「役に立った」票を獲得しやすい。
- わかりやすさを妨げる要因 (難しい言語や見にくいフォント、粗い画質など) によって、類似性が有用性に与える影響が減少する可能性がある。
つまり、支持を得やすいレビューとは、簡潔にまとめると「脳が情報を処理しやすい内容」ということになります。
写真があればレビューがパッと見で理解しやすくなるし、写真とテキストの内容の類似性が高ければ深く考える必要がなくなります。人気が出るレビューの重大なポイントが「誰が見ても解釈が一致するくらい、頭に優しいかどうか」ということなのでしょう。
僕個人の意見として、今回の人気のあるレビューの書き方は、プレゼンの場面等でも有効活用できると思います。
- 特定の物事を説明する場面(プレゼンテーションや記事、文書作成など)では、テキストだけでなく関連する写真などの視覚情報を組み合わせる。その際、複雑な情報はなるべくシンプルなインフォグラフィックでまとめる。
- 画面や資料に適度な余白を設けて、情報を密集させずに視覚的な負担を軽減する。
- 抽象的な概念を伝える際には、具体的な事例やストーリーで表現する。その際は感情的な情報を追加し、情報を記憶に残りやすくする。
- 背景と文字のコントラストを強調して読みやすくさせ、視覚による情報を処理しやすくする。
といった具合に、上手にアレンジできるかと思いますね☆
【参考文献】
[Words Meet Photos: When and Why Photos Increase Review Helpfulness]