メニュー 閉じる

ホエイプロテインを飲むと、筋肉だけでなく“心臓”も喜ぶ!?

プロテインといえば、筋肉を育てる飲み物として有名です。

ホエイプロテインに関してですが、実は筋肉以外にも、心臓も元気になる、とてもオイシイ飲み物だということは知っていますか!?
今回は、そんな1つで二度美味しいプロテインについてお話をしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

筋肉と一緒に、心臓もしっかり強くしていきましょう!

 

 

ホエイプロテイン摂取による心臓代謝の向上

 

これは2025年に出た最近のメタ分析で、「ホエイプロテインによる血圧やコレステロールへの効果」に焦点を当てた研究となっております。

この分析は、ホエイプロテインに関するあらゆるデータを集め、主にRCT(ランダム化比較試験)を徹底的にまとめたもの。なので、メタ分析の中でも信ぴょう性が高く、このメタ分析によって得られたデーは、現段階で最有力の結論と言えるでしょう。

まず、この研究の要点は、以下の3つとなっております。

 

  1. 対象者:18歳以上に、ホエイプロテインと炭水化物、プラシーボを比較
  2. 介入期間:介入期間は4週間以上、さらに盲検化されているもののみ
  3. 調査対象:血圧や血清脂質(LDLコレステロールや中性脂肪など)、インスリン抵抗性(HOMA-IR)

 

以上の要点から、21件のRCTを選抜してデータを総括したところ、ホエイプロテインには以下の効果が確認されたそうです。

 

  1. 血圧:解析の結果、ホエイプロテインそのものが血圧を有意に下げる効果は確認されなかった。ただ、50歳未満のグループでは、最高血圧が平均2.89 mmHg低下することが判明した。この結果を鑑みるに、特に若い世代においては、「ホエイプロテインによる血圧改善の効果がある」と判断できる。
  2. コレステロール:解析の結果、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が平均2.07 mg/dL低下し、総コレステロールは平均6.35 mg/dL低下することが判明した。その一方、HDLコレステロール(善玉コレステロール)と中性脂肪(TG)については有意な変化が確認されなかった。ただし、介入期間が12週以上の研究においては、中性脂肪が有意に低下するが、HDLコレステロールがわずかながら低下すると確認されている。
  3. インスリン抵抗性:解析の結果、糖尿病の指標になるインスリン抵抗性(HOMA-IR)については、有意な変化が確認されなかった。インスリン抵抗性に関して、サブグループ解析でさらなる条件を追加すれば、可能性自体はあると思われる。

 

総評として、「LDLコレステロールと総コレステロールに関しては、プロテインで改善できる!」と言えそうで、長期間飲み続ければ、中性脂肪も改善させられそうですね。あとは、高齢者に分類される年齢でなければ、高血圧の予防として摂取していっても良いと思われますね。その他の改善に関しては、プロテインを飲みつつ、運動をして改善を目指すのが無難の選択でしょう。

 

 

 

 

このような現象が起きたメカニズムについてですが、

 

  1. 血管拡張作用:ホエイプロテインには、アルギニンやシトルリンといったアミノ酸が含まれており、これにより血管を拡張させる一酸化窒素(NO)の生成を促進する。その結果、血圧が低下するという現象が起きる。
  2. 脂質代謝の改善:ホエイプロテインに含まれる特定のペプチドがコレステロールの吸収を抑制し、肝臓でのコレステロール代謝を促進させている可能性がある。
  3. 抗酸化作用:ホエイプロテインにはグルタチオンという抗酸化物質の生成を補佐する作用があり、これにより炎症を抑制させる可能性がある。

 

…があると思われます。

単純に、現代社会において十分なタンパク質の摂取が難しいので、普段からプロテインを飲むと良いかもしれません。12週間以上なら、コレステロール関係の数値が改善されますので、気にされている方なら、今からホエイプロテインを飲むことをオススメしますね☆

 

 

【参考文献】
[The effects of whey protein supplementation on indices of cardiometabolic health: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です