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プチ断食で本当に痩せる?スッキリ眠れるって本当??

相も変わらずプチ断食が人気でございます。

僕も10年近くプチ断食を続けており、いわゆる「リーンゲインズ」をやっております。プチ断食をすることで、お腹周りがスッキリしますし、なんだか健康的になった気がします。人によっては、「睡眠の質が良くなった♪」という人もいまして、健康を目指す人は、是非ともプチ断食にチャレンジしてもらいたいものです!

…とはいったものの、健康的になった“気がする”ものの、実際に健康になっているものなのか?
今回は、そんな「プチ断食で本当に痩せる?スッキリ眠れるって本当??」という疑問についてお答えしてきます。プチ断食をしている人・検討している人は、どうぞ参考にしていってください♪

 

 

プチ断食による睡眠の質と体組成への影響

 

これは2025年に出た系統的レビューで、「時間制限食の効果」について深掘りしてくれている内容となっております。

レビューの詳細ですが、計11件の臨床試験を分析していて、うち7件がランダム化比較試験、残り4件がコントロールなしの単群試験となってるおります。18〜71歳の男女を対象におこなっており、人数は19~137名と幅広く、11件の臨床試験のうち10件が過体重〜肥満傾向の女性が対象の大部分を占めております。肝心の食事の制限時間は、1日のうち4〜10時間の間だけ食べて良いというパターン(ex:16:8や20:4など)。

期間については1ヶ月〜12ヶ月とバラつきがあるものの、全体としてデータの質はそれなりに良く、信ぴょう性は参考にするには十分かと思います。

 

結果なのですが、簡潔にまとめますと、体重と体脂肪は減少したものの、睡眠の質は向上しなかったそうです。

今回の系統的レビューによる結論ですが、体型管理には有効だが、睡眠の質には影響しないと言えそうです。プチ断食には「サーカディアンリズム(概日リズム)」を調整するイメージが先行し、睡眠の質も上がりそうではあったものの、そうはいかなかったそうです…。

 

 

 

 

とはいったものの、今回のレビューには問題点がありまして、そもそもとして、参加者自体の睡眠時間は平均7時間で、対象者の睡眠の質に問題を抱えている人がいなかったのです。

また、ほとんどの研究が主観的な睡眠評価のみで、たとえば「よく寝た気がする」というレベルの評価しかしていないということ。カフェインの使用も認めていて効果が打ち消された可能性があり研究のバラつきが大きく、バイアスが大きいのもマイナス点です。「体脂肪を落とす!」っていう点でいえば信用できるのですが、睡眠については根拠が弱いと言えます。よって、「プチ断食で睡眠の質を改善できる!」と言い切れないと同時に、「プチ断食では睡眠の質を改善できない!」とも言い切れません

なので、現段階では、

 

  • 血糖値を改善したい!
  • 体脂肪を落としたい!
  • 食欲をコントロールしたい!

 

など、ダイエット関連でプチ断食をすることが正解だと思いますね☆

 

 

【参考文献】
[Effect of Time-Restricted Eating on Sleep Quality and Body Composition: A Systematic Review]

 

 

 

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