SNSの活用方法について気になっている人が多いようですねぇ~。
いろいろとトラブルがありますので、どのように活用していけばいいのか慎重になっているのでしょう。
アンチや誹謗中傷は、普通の方ならメンタルにダメージがきますから。。。
一般の方々なら、ほどほどの距離感をとってSNSを使っていった方が、メンタルヘルスによろしいものです。
今回は豆知識として、SNSにまつわるちょっとしたネタを書いております。
SNSに関する研究はけっこうありまして、それだけ世界的にも課題のあるシロモノなのでしょう。
実際の事件などを考えると、研究していった方が良いですからね。
知っておいた方が得でしょう!
≪Contents≫
SNSにまつわる研究3選
今回は、SNSに関係する研究から得られた情報を3つご紹介していきます。
以前のブログでもいろいろ書きましたが、今回は簡潔(のつもり)にまとめて解説していきます。
真剣に知りたい方はこみいったデータの方が良いのでしょうが、わかりやすくまとめた方が理解しやすいのかな?…と思っている次第です。
毎度のように参考文献は載せていますので、詳細はそちらをご覧ください。
メンタルのデメリット
イギリスの公衆衛生王立協会(RSPH)が公開したデータによると、SNSの中でも『インスタグラムがメンタルに悪い』という結論を出しています。
14~24歳のおよそ1,500名の若者を対象に、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、You Tubeの利用頻度をチェックし、そのうえで専門家によって14項目の健康と福祉関連の問題に、どのように影響するかをスコアリングしていったそうです。
具体的な14項目というのが以下のとおり。
- ヘルスリテラシー:自分に役立つ正しい健康情報を獲得できるか
- 健康情報へのアクセス:信頼できる健康の専門家に頼ることができるか
- 感情的なサポート:家族や友人からの共感や思いやりを得られるか
- 不安:SNSによって引き起こされれる不安や緊張、不安感
- うつ病:極端に気分が落ち込んだりしないか
- 孤独感:所属しているコミュニティや社会の一員でない気持ちになっているか
- 睡眠:睡眠の質と量
- 自己表現:自分の気持ちや考え、アイデアを表現できるか
- アイデンティティ:自分が自分であることを説明できるがどうか
- ボディイメージ:自分の見た目についてどう感じているか
- 現実世界の関係:リアルでの人間関係で、スムーズにコミュニケーションをとれるか
- コミュニティ構築:自分と同じ価値観の人々とコミュニティの一員であるという実感があるか
- いじめ:自分に対する脅迫的または虐待的な行動があるかどうか
- FOMO(Fear of Missing Out):自分の知らないところで何かが起こるのではないかと心配になるので、いつもSNSを使っている(=SNS依存症のようになっているか)。
結論を簡単にまとめると、次のようになります。
- 基本的にSNSはメンタルに悪影響を及ぼす
- SNSは自己表現の場としては優秀でアイデンティティの確認には役立つ
- リアルにおける人間関係の促進にはそれほど役に立ってない
とはいえ、YouTubeに関しては、それほど悪くはない様子です。
さすがに睡眠の質を一番劣悪にするものの、不安やうつ、孤独感、コミュニティの構築(ネット上だけど)には一役買っているようです。
ちなみに、メンタルに悪いSNSをランキングにすると、以下のとおりです。
インスタグラムは、いじめや依存性、睡眠の質の悪化のスコアが特に高いので要注意!
- インスタグラム
- スナップチャット
- フェイスブック
- ツイッター
- You Tube
メンタルに良いSNS
基本的にSNSはメンタルにヤバいのですが、こと『コミュニケーション重視』ならメンタルに良さそうです。エッジヒル大学の研究で、200名のWhatsapp(世界的に有名なメッセンジャーアプリ)ユーザーを対象にメンタルの状態を調査したものがあります。
結論から言いますと、メッセンジャーアプリを使う人ほどメンタルが健康的である傾向にあるそうです。
どうやらWhatsappを多く使う人は、それだけ友達や家族との関係が親密で、主観的な人間関係の質もよかったそうです。もっと言うと、Whatsappを介した人間関係は親密で、Whatsappのグループにより多くの投稿をする人は、自尊心や社交的なスキルも高いことがわかっています。
日本でいうLINEを、家族や親友同士で積極的に活用する分には、メンタルが良好であり続けられる様子ですね。
SNSでメンタルが病んでしまうケースは、得てして『他者との比較』がメインな傾向にあります。比較対象ではない親密な関係の人と能動的にSNSを使う分には、なにも問題はないと言えそうです。
SNSでメンタルの状態を知る方法
自分や自分以外のメンタルの状態を、SNSを介して知る方法があります。
ハーバード大学の調査で、19~55歳の男女166名を対象に、まずは全員にオンラインによるアンケートで『うつ病の既往歴』をチェックしました。そのうえで、インスタグラムにアップした写真を提供してもらい、うつとインスタグラムの写真の傾向を比較していったというわけです。
被験者のうち71名がうつ病だとわかり、写真も43,950枚集まりました。
これらすべての特徴をコンピュータで分析し、うつになりやすい人の投稿の特徴を導き出すことに成功しました。
- フィルタをあまり使わない
- フィルタを使うときは「inkwell(モノクロに変換するフィルタ)」を使う傾向にある
- 投稿コメントの量の数に対して、「いいね!」の数が少ない
- 写真は青みがかったものが多い
- 自撮りの顔写真、または特定の1人の顔が写った写真を投稿する傾向にある
- うつでない人と比較して、全体の投稿数が劇的に多い
皆さんもなんとなくわかってしまう傾向ばかりかと思います。
セピア色といかノスタルジックというか、そんな投稿が相当数あって、ものすごいコメント量があると、メンタルが病んでいる可能性があります。
研究者によると、このコンピューター分析による的中率は70%だそうです。ホームドクターによる診断率は40%だそうで、けっこうな的中率といえます(診断方法が違いますし、この研究が自己申告のうえインスタグラムをしていることが前提なのでなんとも言えませんが…)。
これこそマメ知識で、「あっ、この人はメンタルが病んでるっぽいな」と参考程度に留めておきましょう。
まあ、過去のデータでも『SNSの写真の明暗とメンタルは比例している』という話がありますので、メンタルが良いと写真が明るかったり、悪いと写真が暗かったりするようです。
以上が、SNSにおけるアレコレでした!
SNSはメンタルに良くない率が高めなので、親密な間柄とのやりとりや何気ない日常生活の報告、仲良くなれそうなアカウントと交流するくらいにしましょう。
変に無関係な他者と比較せず、自分たちのコミュニティ内で楽しんでいくのがベストです。
文明の利器は、正しく有効活用することがコツです☆
【参考文献】
[RSPH:Instagram ranked worst for young people’s mental health]
[Psychosocial Outcomes Associated with Engagement with Online Chat Systems]
[Instagram photos reveal predictive markers of depression]
[Seeing Everyone Else’s Highlight Reels: How Facebook Usage is Linked to Depressive Symptoms]