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4時間睡眠でもスッキリ爽快な『ショートスリーパー』が実在する理由

前回は「速読法が完全に否定されていますよ~~」という内容なので、今回は「ショートスリーパーになれるものなの??」ということに触れようかと。

よく広告で「実はショートスリーパーになれるんです!!」…みたいなことを見ますが、実際そうなのでしょうか?
提唱している人は、何をもってショートスリーパーになれると言っているかは厳密に調べていく必要がありますが、現在の科学が考察していることを、ここでは取り上げていきます。

どうぞ、ご参考に!

 

 

ショートスリーパーは遺伝子の問題である

 

見出しから結論を述べてしまっていますが、実際のところ、ショートスリーパーは『遺伝子の問題である』というのが現在の科学の結論です。
ですので、自分の遺伝子が突然変異しない限り、ショートスリーパーになるのは限りなく不可能です。

参考元は2019年に出たUCSFのリサーチで、生まれつきのショートスリーパーは短眠で健康被害がないどころか、むしろ良好である傾向があるそうです。
具体的なショートスリーパーの特徴として、以下のようなものがあります。

 

  • 一般的な方よりも楽観的なメンタルである
  • 一般的な方よりも活動的な過ごし方をする傾向がある
  • 痛みに対して耐性がある
  • 時差ボケにならない

 

正直言って、僕はあまり該当しないので、ショートスリーパーはではありませんね(汗)。

 

…で、肝心の遺伝子の問題というのが次のとおり。

今回の実験はDNAシークエンシングと連鎖解析の手法でショートスリーパーたちの遺伝子をチェックしていったというもの。
そこでわかったことが以下のとおりです。

 

  1. ADRB1とDEC2という遺伝子に変異が起きている人がショートスリーパーになる
  2. 上記の遺伝子に変異を持った人は1日の睡眠時間が平均6.25時間でも健康的で、4時間でも問題がない
  3. この変異を持つ人の割合は10万人中4人ほど(0.004%)である

 

この変異は脈々と継承されるようで、ショートスリーパーの子供はショートスリーパーになるようです。
なので、自分の両親のどちらかがショートスリーパーなら、自分もショートスリーパーである確率が高いですね。その反対に、両親のどちらもショートスリーパーでないのなら、潔くショートスリーパーになることを諦めることでしょうか~~。

もちろん、これは現段階で判明していることです。
研究者は、

多くの人が人生の3分の1を睡眠に費やすにも関わらず、我々は、未だ睡眠についてほとんど解明できていない。
今回の研究は、脳の複雑な回路が睡眠と覚醒におよぼす影響を読み解くきっかけになる可能性がある。

 

 

 

 

というわけで、基本的に睡眠時間は8時間前後にすることがベターですね。
大体の人が普通の人なので、憧れだけでショートスリーパーのように振る舞うのは得策ではないものかと…。

実際に研究者たちは、

『いまの世の中では、大半の人が睡眠不足の状態である。

大半の人は1日8〜9時間の睡眠を要するハズが、わずか7時間ほどしか眠れていない。
この問題が、心疾患、がん、認知症、メタボリック症候群、免疫系の不調といった問題をもたらすのは明確だ。』

 

とコメントしています。

現在のところ、ショートスリーパーは遺伝子によって決定づけられています。
なので、僕の意見としては潔く睡眠の質を上げつつ7~8時間睡眠を心がけるのが健康的ですねぇ♪

 

 

【参考文献】

[A Rare Mutation of β1-Adrenergic Receptor Affects Sleep/Wake Behaviors]

 

 

 

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