まだまだ未知なこと多い睡眠ですが、睡眠こそ最高の良薬なのは間違いない模様…。
基本的に眠っていれば、そこそこのことは解決できるものです。
日本人の睡眠時間は最低レベルでして、健康問題の解決を目指すなら睡眠時間の確保は確定事項ですな!
今回の話は「睡眠不足は身体の炎症を引き起こすぞ!」という結論を出した論文がありますので、やっぱり睡眠不足は身体に悪いんだなということをお知らせします。
睡眠不足が炎症性疾患を引き起こす
2016年に出たUCLAのメタ分析で、過去に行われた72件の睡眠研究のデータを精査したものがあります。
約50,000名分のデータをまとめてくれていまして、科学的にかなり信ぴょう性の高いのとなっております。
データとして調べたものが、以下の3ポイント。
- C反応性タンパク(CRP)
- インターロイキン6(IL6)
- TNFα
身体に炎症を引き起こす代表的な物質でして、健康診断でみるようなメジャーなものだとCRPでしょうか…。
で、分析結果を簡潔にまとめますと、
- 平均の睡眠時間が1日7時間よりも下だとCRPとIL6が大きく増加する
- 夜中に何度も目が覚めてしまうような人もCRPが増加する
- 平均の睡眠時間が1日9時間よりも上だとCRPとIL6とTNAαが大きく増加する
何も考えなくても、まずは睡眠が大切なのが結果から見えています!
質が悪いと、体内が慢性炎症を引き起こして、いろんな炎症性疾患の源になってしまうのです。
肥満や慢性腰痛の原因が睡眠不足だったりしますので、これらも炎症からくるのでしょう。
ちなみに、寝過ぎもよろしくないので、7~8時間がベストな様子です。
研究者からのアドバイスは、以下のとおり。
「睡眠不足と睡眠の質が原因で起きる炎症は、自分の行動によってコントロールできる要素である。
その悪影響は、高脂肪食や運動不足とほとんど一緒だ。
だからこそ睡眠の改善は、炎症からくる不調を改善するためのテクニックとして活用できるハズだ。」
以前から睡眠不足が炎症を引き起こすとは言われていたので、このメタ分析でほぼ確定したという感じです。
どんなに美容や運動に勤しんでいても、睡眠不足があったら御破算です。
兎にも角にも、睡眠から見直すことが大切!
それを優先しつつ、美容や運動に取り組みましょう!!
睡眠改善のお手伝いもしていますんで、どうぞ鍼灸や整体のお問い合わせをくださいませ♪
【参考文献】