今回はダイエットの話。
「緑茶はダイエットに効く!」というのは昔から言い伝えられていて、科学的根拠も揃っていて割と信ぴょう性の高いものとなっています。緑茶に限らずウーロン茶でも確認されている現象でして、おそらくは、お茶のポリフェノールが体脂肪の問題をアシストしてくれるものだとことですね!
当然ですが、あくまでもアシストしてくれるだけで、「お茶をガバガバ飲めば、肥満が解決できる♪」という話ではないので、そのあたりはご注意を…。
んでもって、今回は新しいデータが出てきておりまして、果たして「緑茶ポリフェノールで女の子の肥満はどれくらい改善できるの?」を調べてくれた研究がありますのでご紹介していきます。女の子にとって平均よりも脂肪がついてしまうのは、どうしても気になってしまう要因です。
今回の内容を参考に、ダイエットに励んでいってください!
緑茶ポリフェノールによる思春期早発症女子の体脂肪への影響
これは2021年に出たRCTで、「緑茶ポリフェノールで思春期早発症の女の子の肥満が改善できるのか?」というポイントに焦点を当てています。
「思春期早発症」とは文字通り子供の身体が早い段階に成熟し始めることで、外因性の性ホルモンの増加など、様々な原因で発症すると考えられています。特に女の子の場合、思春期早発症によって肥満が起きる可能性があり、研究チームは「緑茶ポリフェノールで、この問題が解決できるかもしれない」とにらんだようです。
このRCTは12週間かけておこなわれ、肥満に悩む女の子84名(年齢は6~10歳)にお願いをして、以下の2グループに分かれてもらいました。
- カフェインレスの緑茶ポリフェノール(DGTP)400mgを毎日飲む
- プラシーボサプリを毎日飲む
その上で、すべての協力者には管理栄養士から食事と運動に関するカウンセリングを受けてもらい、実験がおこなわれました。
12週間後、以下のような変化が確認されたそうです。
- 実験を完了した62名のデータを集計したところ、両グループともBMI、ウエストサイズ、ウエストヒップ比が減少した
- 緑茶ポリフェノールを飲んだグループについては、脂肪量と体脂肪率が大きく減少していた。また、緑茶ポリフェノールを飲んだグループは、血清尿酸と卵巣容積が減少した
以上のことから、「緑茶ポリフェノールによって劇的な改善ではないものの、体脂肪を落とすためのサポートには十分なり得る!」と言えそうですね。もちろん、食生活や運動習慣も考慮したうえでの結果でしょうから、そのあたりもしっかりしていきたいものです。
ただし、この研究には、ちょっとした問題点があります。
それは、事前に登録された内容から主要な評価項目が変更されていることです。
この研究チームは、試験の開始前に自身が立てた仮説や実験方法などを宣言していながら、あとから分析に不正がおこなわれてないかチェックしやすくしています。たとえば、当初は「緑茶ポリフェノールが満腹ホルモンに与える影響の調査」が、後に「2年間の思春期早発症の発生率の調査」に変更されています。
詳しくは、こちらのリンクをご覧ください。
このことについては特段珍しいことではないのですが、変更点がかなり追加されていて、RCTといえど信ぴょう性に欠ける論文かと思います。
おそらくは、思春期早発症に関して調査したものの、実験した結果、緑茶ポリフェノールによる改善が思ったほど良い結果がでなかったのだと思います。なので、あとから肥満問題を中心とした論文に作成しなおしたのでしょう。あと、今回の実験はサプリメントでおこなわれたのですが、僕個人からすると、緑茶そのものを飲んだ方が良いんじゃないかな?って思っています☆