メニュー 閉じる

やっぱり、天職に就いている人の方が高収入なんだそうな

職業については、過去のブログでけっこう書いております。

 

 

といった感じで、特に夢や目標、やりがいを気にする必要はありません。
とはいっても、自分の性に合わない仕事には就かない方が良いのも事実です。小さいことから抱いていた夢が、大人になって天職となって就けているなんて奇跡です(だいたい、そういう人は2%くらいなんだとか…)。

天職は「いろいろなことに挑戦していって、その中で見つかっていくもの」なもので、無理にでも「自分が好きだと思っているもの」に就く必要がありません。好きなことが、必ずしも自分の性格や技術などが適合しているわけではありませんし、「天職に就いている人の方が高収入だ!」という話があります。

仕事について模索している人は、どうぞ参考にしていってください☆

 

 

天職に就いている人の所得

 

これは2021年に出た香港大学の論文で、先に結論を述べると「天職に就いている人は高所得!」としています。

自身が付いている仕事は天職であると考えている人ほど、仕事や人生の満足度が高いというデータ自体は、以前から研究によって指摘されています。そこで、「天職についてる人は高収入なのか?」という問題を調査したのが、が今回の研究のテーマとなっております。

 

では、どのような調査のもと、「天職に就いている人は高収入!」と結論を出したかと言いますと、まずは「ウィスコンシン縦断研究」(WLS)という長期の調査データを分析します。そこで「自身の仕事は天職だ」と回答した人と年収の関係をチェックしたところ、全体的な傾向として天職についてる人ほど収入が多かったそうです。

また、研究チームは、

 

  • 「自身の仕事は天職である」と述べている人物の動画
  • 「自身の仕事は義務である」と述べている人物の動画
  • 自身の仕事について特に何も言及していない人物の動画

 

という3つの映像を作成し、それをつかった実験をしています。
その動画を実験の参加者を視聴してもらい、「それぞれの人物にどれぐらいの賃金やボーナスを上げたいですか?」と尋ねたところ、大体の参加者は「天職である」と述べている人物に高い賃金をあげたいと思う傾向があったそうです。

観察研究では、天職に就いている人ほど高収入である傾向が見られ、その原因は、「自身の職業が天職である」と語っている人を見ると、高い賃金を上げたくなるからではないか、と推測しています。どうやら、仕事を天職だと考えている人を見ると、大体の人は「天職だと考えいる人は仕事のパフォーマンスが高いかもしれない」と判断するようです。

研究チームは、

自身の仕事を天職だと思うか否かは、キャリアの成功と明らかに相関している。
これは、天職に就いた人の仕事のパフォーマンスが高いからではなく、周囲の人間は「この人物は能力が高いだろう」と認識されるからだ。

 

 

実際に「天職に就いている=仕事のパフォーマンスが高い」かどうかは関係なく、周囲の人たちは「天職だと言っているのだから、きっと有能なんだろうな~~…」と無意識に思い込んでしまうわけですね。

いわば「まわりの勝手な勘違い」でして、それが高収入につながっています。
それだけバイアスの力が強く、そういうカラクリがあるのなら、上手く活用するといいかもしれません。なんか、書店で「いかに上手にまわりを勘違いさせるか!」…みたいなニュアンスのタイトルの本があったような気がします☆

 

 

【参考文献】
[If You Do What You Love, Will The Money Follow? How Work Orientation Impacts Objective Career Outcomes via Managerial (Mis)perceptions]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です