あくまで僕個人の感想ですが、この現代には「変な人」が多いと思っています。
現代社会は変な人が多く、現代ほど「信頼」が重要な要素であるといっても過言ではないと思っている次第です。
この「変な人」という表現にはいろいろな意味を含めていまして、直接的な表現がしにくいため「変な人」としています。世俗的に言われている「無敵の人」とは違いますが、科学的に言う「ダークテトラッド」のような人です。人生の質を高めるには、こういった人を見極めて回避するのも手段の1つです。
今回は、回避ではなく「他者のどの部分を見て信頼できると判断できるか?」というアグレッシブな面を紹介していきます。このブログを参考に、人間関係の質を高めて人生を豊かにしましょう!
「信頼できる」と判断できる要素
これは2022年に出た調査でして、参加者を集い、お金のやり取りをするゲームを観察して「人間のどの部分を見て信頼しているのか?」をチェックしたものとなっております。
実際にゲームをする前に、「これからあなたがゲームをおこなう相手は、調和性が低く外向的が高い人物です」といったような説明をして、そのうえで相手をどこまで信頼できるかを調査していったそうです。ここでいう「調和性」と「外向性」とは科学的に信頼されている性格診断「ビッグファイブ」の用語でして、リンク先に説明がありますのでお読みください。
平たく言えば「社交的な人」と「協力的な人」のどちらが信頼されるか!…っていう感じですねぇ。
さっそく結果を挙げていきますと、
- ほとんどの参加者は、調和性が高い相手を信頼し、調和性が低い相手よりもお金をわたす可能性が4倍もあった
- 外向性の高低については、信頼の高さとは有意に関連していなかった
つまり、人間の信頼性を決定する要素は「調和性≒物事に協力的か」であり、「外向性≒社交的の有無」はさほど影響しないということです(あくまでもこの調査での結論ですが)。
この論文は複数の研究で構成されていまして、他の実験では、
- まずは参加者(ほとんどが初対面)に自身の性格を評価してもらい、その1~2週間後に3~6名のグループに分かれてもらう
- グループで全員に信頼性を計測するゲームに参加してもらう
というものがあります。
自己申告による性格の評価と、周囲から集まる信頼性との差をチェックしていったそうです。この実験でも上記と同様の結果が得られまして、自身を「調和性が高い」と評価した人ほど、グループの他メンバーから信頼される傾向があったそうです。また、外向性を含む他のビッグファイブ特性は、信頼と関連していなかったことも同様の結果となったそうです。
どの実験でも「調和性と信頼度には強い相関がある」という結論に至ったようですね!
要約すると
- 「社交的である」や「お話し好き」、「しっかりと自己主張できる」といったことと「信頼できる」はリンクしていない
- 他者から信頼を得るには、「優しさ・思いやり」や「高い共感能力」が大事である
ということとなります。
もちろんですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」なので、あまりにも相手に協調しすぎるのもいかがなものです。適度にほどほどなレベルで調和をとっていくのがよろしいのかと思いますね☆
【参考文献】
[The Effects of Partner Extraversion and Agreeableness on Trust]