「人生には目標が必要だし、それを達成することが大事だ!」という話を毛嫌いしている僕です。
こういうことを言うインチキ自己啓発セミナー講師には注意が必要と思っている次第で、騙しては金銭を搾取することしか考えていないと思っています。実際に「人生の目標やそれを達成すること」は必要ないし、もっと大事なことがあるというデータが存在しています。僕の過去のブログでも「夢や目標なんて持たなくても問題ない!」と解説していますし、改めてそれが正しいことを解説していきます。
生きることに悩んでいる人は、どうぞ参考に!
目標の重要性や達成に対する幸福感
紹介する論文は2019年に出たバーゼル大学のもので、この研究では「幸福度が上がりやすい目標設定」について調査してくれています。実際に「億万長者になる!」と目標設定しても、対して幸福度が上がらない事実がありまして、人生の目標設定とその達成が、必ずしも幸福に直結しないケースがあったりします。
調査の内容ですが、937名の男女を追跡した観察研究となっていまして、まずは参加者全員に「人生にどのような目標を持っていますか?」と質問していきます。それぞれの目標に対し、本人がどれだけ重要視しているかを4点満点で評価をしてもらい、4年にわたり追跡調査をおこなっていきました。
結果ですが、この調査での結論では「目標を実際に達成できたかどうかは、人間の幸福度にはほとんど影響しない」ということです。
自分が立てた目標を達成したとしても、自身の幸福にはあまり意味がないそうです。
僕が毛嫌いしている「目標を持て!それを達成しろ!!」が現代ではまかり通っていますが、それが否定されて、改めて嬉しいものです(笑)
なら、人間の幸福度と関係している目標とは何なのか、それは「達成できると思われる目標を持っている数の量」なんだそうです。どれだけ目標を達成したかは関係なく、実際は「自分の目標は達成できそうだ!」と思える量の方が重要だったそうです!
研究チームによると、
達成可能な目標の量は、幸福感の上昇と強い相関があった。
これは、目標達成の容易さが被験者にコントロール感をあたえ、自身の影響力の範囲を増大するからだと思われる。
どんなに大きな目標を掲げても、いつまでも達成できないと挫折してしまうのは明確です。
それに対し、達成可能と思われる目標をいくつも持っておくことで、その分だけ未来に意欲が湧き、最終的に幸福度が向上するわけです。ここでの「達成可能な目標」は、もちろん自身の主観で大丈夫です。なんにせよ、自分自身が「これならゴールにたどり着けそうだ!」と思えるかどうかが最重要なので、
- ダイエットなら「毎日20分ウォーキングする」「食事は野菜や果物を必ず摂る」「決まった時間に就寝する」といった簡単な目標を複数個作る
- 大きな目標を設定し、それを細分化していく
といったことをすると、すぐに目標を作ることができるでしょうね☆