恋愛ネタも投稿している当ブログ。
健康とは遠そうなイメージですが、僕の中では人間関係というくくりでは繋がって感じです。
過去のブログでは、
なんてことも書いております。
さて、今回は、恋人選びのとき、「自分の好きなタイプ」にこだわりを持っても意味がないかもしれないという話をしていきます。以前は、長期的な関係を望むなら自分と相手の理想を一致させた方が良いと話しましたが、今回紹介する論文では、どういった経緯でそのような結論に至ったかを解説していきます。
僕は、ある程度妥協しますんで、なるほどなぁ…って感じです。
パートナーに求める正確特性は、自身の本心と一致しているのか?
これは2022年に出た、カリフォルニア大学デービス校などの論文です。
この論文は、1,300名以上の参加者を対象に、4つの研究を基に構成されています。研究では、主に「参加者が恋愛対象の特徴をどれぐらい好きなのか?」と「実際にその特徴をどの程度好きになったか?」を調査しています。つまり、自分の好みのタイプが「インテリなところが好きです!」と公言している人が、実際に「恋愛相手のインテリな部分を本当に好きなのか?」を追究していったということです。
まず結果なのですが、自分の好みのタイプとパートナーの好きな部分の相関性が「ほとんど相関していない」ことがわかったそうです。「私、優しい人が好きなの♡」と公言していたとしても、実際につき合っている恋人の「優しさ」に魅力を感じて付き合っていることは、ほとんどないということです(まったく関係していないわけではなく、あくまでその要素は弱いということ)。
このような結果になった要因について、研究チームは
我々が恋愛相手に要求する好みは、我々の経験にもとづいている。
もし私が知性のある相手を好む場合、それは私が知性のある人と交際をして、その人物を好きになったということだ。
好みのタイプの定番である「優しい人が好き!」という場合、それは本心から「優しい人が好き」というわけではありません。
これは、たまたま好きになった人が「優しさ」という正確特性を持った人と付き合った経験から導き出された結果からきているのです。なので、決して心の底から「優しい人が好き」というわけではない可能性があるのです。たまに聞く「好きになった人がタイプです」があるのですが、この研究を参考にするなら正しいということですね!
さらに研究チームは、
たとえば、あるパーティに参加したとき、そこで出会った人たちが偶然「知性あふれる人」としたら、あなたは「私は知性のある人たちが好きなのだ」と確認かもしれない。しかし実際には、あなたの好みは「知性のある人」ではなく、その場のパーティであり、そこに偶然にも知性の要素があっただけである可能性がある
その結果、我々が好みのタイプと思っているものと、実際の好みのタイプは、まったくかけ離れたものに見えてしまう。
要するに、自分の好みのタイプは「そのときの状況や環境に左右される」わけですね!
いままでの恋愛心理だと、「各々には好みのタイプを持っている」や「自分の好みのタイプを好きになる」という考え方でした。ですが、この論文の結論だと、僕らはまず誰かに恋愛感情を抱き、その人の目立った性格特性を「自分の好みのタイプ」だと評価する!…ということです。「人を好きになる」という感情は哲学的な現象ですし、数多くある好みのタイプを分類できませんからね~~。。。
結びの言葉として、
とどのつまり、「自身の好みのタイプ」は、役立つ場面もあるものの、実際の経験の代用にはならない。
好きだと思うことと、実際に好きになることの違いを理解することは、あらゆる場面で役立つだろう。たとえば、どこに住むか、何を買うか、恋愛相手に何を選ぶかなどを予測するのに役立つはずだ。
ということで、「自分の好みのタイプ」にこだわりを持つのではなく、「自分を幸せにしてくれる人」を選ぶのが建設的って感じです☆
【参考文献】
[Summarized attribute preferences have unique antecedents and consequences.]