人間は何を基準に結婚相手を選ぶのか?
- 経済力の高さ?
- 誠実な性格?
- ルックス?
「判断基準は人それぞれ!」なんて言ってしまえば身も蓋もないですが、そこは科学的にどうなのかは知りたいところ。人間には探究心があるのだから、こういった結婚面の科学にも目を向けてみたいものです。今回は、「実際のところ、人は愛を求めて結婚しているのか?」について追究していきます。
どうぞ、よしなに♪
≪Contents≫
人間は、なにを持ってして結婚相手を選ぶのか?
これは2024年に出た研究でして、世界90ヶ国の86,310名を対象に、4つの調査によって構成されております。
この調査では、恋愛の重要性を評価するケファート質問紙を用いておりまして、「長期的な関係を築くために必要な要素とは?」に焦点を当てております。内容の大まかな中身ですが、対象者全員に 「あなたが結婚相手を選ぶとき、愛はどれくらい重要ですか?」と質問をして、
- 愛が必要不可欠な人たち
- 愛が存在しなくても結婚できる人たち
をグループ分けをしていきました。
結果ですが、以下のような特徴が現れたそうです。
低所得者と高所得者
世界各国全体を通して、経済力が乏しい人ほど愛を大切にする傾向が強く現れた。
低所得者ほど、そこに愛がないと結婚することがなく、高所得者ほど、愛よりも相性や経済的安定といった他の要素を重視する傾向にあった。この傾向は「愛がパートナーシップの安定剤になる」ことを示唆しており、経済的に不安定な人ほど、精神的な支えとしての愛が重要になると思われる。
女性と男性
性別で比較した場合、男性よりも女性のほうが愛を結婚の条件として重視する傾向にあった。
男性については、女性よりも愛がなくても結婚できると考える傾向がやや強く、これは女性は妊娠・出産のコストが大きいためである。女性は、愛が「パートナーの本気度」を計測する指標となっており、これにより、パートナーがちゃんとコミットしてくれるかを重要視するからだと思われる。
愛の重要性と子どもの人数
子どもがいる人ほど、愛を重視する という傾向がみられた。
これは、育児にはパートナーとの協力が不可欠だからだと思われ、育児の負担が増えてしまうリスクを回避しようとする心理的な影響がある可能性がある。
先進国と途上国
日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国といった先進国は愛を重視する傾向が強く、中東やアフリカ、一部のアジア諸国といった途上国は、愛よりも経済的安定や家族の意向を重視する傾向が強かった。
これは、文化的な差が影響していると考えられ、先進国では「個人の幸福」が重要視され、愛がないと結婚できないのだと思われる。他方、途上国では「結婚は一族同士の統合」という考え方が、愛という要素が優先事項から遠い。
個人的な感想でも、なんとなく合致している内容です。
日本は一応先進国ではありますから、二律背反というか、「愛のある結婚生活を重視したいっ!」と願うのであれば、経済的安定はある程度諦める必要が出てくる感じ(経済的安定を目指した場合、仕事で忙しくなりますからね…)。また、「経済的安定がほしいけど、愛も欲しい!」ってなりましたら、子どもをたくさん授かるのが、有効的な方法でしょう(「子はかすがい」って言いますからね♪)。
いずれにせよ、愛も経済力も大事にしたいのなら、キチンと話し合い、「あなたに愛をコミットします!」と表明するのが一番かと思いますね☆