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【これが事実】オーガニック食材について調べました!

『オーガニック食材』と聞くと、なんとな~く健康に良さそうですよね☆
日本では健康志向の高まりなどでニーズは大きくなっており、2013年では国内の市場規模は約1,300億円とされています。

オーガニック食材は一般の食材よりも『高価』で、『栄養価が高く』て、『より安全』であるイメージがあるように感じます。ですが、その一方で、有機肥料はしばしば発酵させた家畜の糞便を用いるため、オーガニック食材だと食中毒を起こしたり、寄生虫に感染するリスクが高いと提唱する専門家もいます。

そんなオーガニック食材ですが、実際のところどうなのかということを調べたのが、今回の記事です。
個人的には味は良いと思っているのですが、いざ健康面ではどうなのか?…という視点で話を展開していきます。これだけニーズが大きくなっている、オーガニック食材の真相に触れていきましょう!

 

オーガニック食材とは

 

オーガニック食材とは、いわゆる有機栽培によって生産された食材のことです。
国によって「オーガニック」の基準は若干異なるものの、一般的には、

 

  • 農作物に関しては化学肥料や化学農薬を使わない
  • 家畜に関しては抗生剤や成長ホルモン剤をできるだけ使わない

 

といったものです。

日本では食品に関しては農林水産省が基準を設け、それを満たさないと「オーガニック」「有機栽培」という表示ができません。基準は細かく設定されていますが、現在の日本では有機JAS制度で「有機農産物」とされる大まかな定義は以下の通りです。

 

日本でのオーガニック食材の基準

 

先ほど説明したとおり、各国で基準が異なります。
日本では農林水産省が基準を設けていて、農産物に関しては以下の通りとなっています。

  • 化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける。
  • 遺伝子組換え技術を利用しない。
  • 播種(はしゅ)または植付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行った田畑で生産されたもの。
    ※多年生作物の場合は最初の収穫前3年以上

 

家畜に関しては以下の通りとなっています。

 

  • 飼料は主に有機農産物を与えること
  • 餌や水への自由なアクセス、適切な飼養密度、野外への放牧などストレスを与えずに飼育すること
  • できるだけ薬剤に頼らず、抗生物質等を病気の予防目的で使用しないこと
  • 受精卵移植技術、ホルモンを用いた繁殖技術、組換えDNA技術を用いた繁殖技術等を使用しないこと
  • 家畜に不必要な苦痛を与えないアニマルウェルフェアの考え方に基づいた飼養管理を実施すること

 

これらを満たした食材が、晴れて『オーガニック食材』と認定されるということです。
これだけ手間をかけていると、値段も高くなりますし、健康にも良さそうです(^◇^)

ですが、ここで終わらないのが、僕の記事です。
それでは、オーガニック食材の真相をお話します!

 

 

一般成人にとっては大きな差はない

 

2012年にスタンフォード大学の研究者たちが、オーガニック食材の健康への影響に関するエビデンスをまとめた総説論文を発表しました。彼等は人間を対象とした17個の研究と、食材を調査した223個の研究をまとめ、以下のような結論を出しました。

 

  • オーガニック食材は、一般的な食材と比べて、栄養価は変わらない。
  • 微量(ギリギリ検出可能なレベル)の残留農薬を認める確率はオーガニック食材の方が低い。(オーガニック食材の7%、一般の食材の38%で残留農薬が認められた)
  • 通常の成人であれば一般の食材から摂取される残留農薬の量は、許容摂取量よりも低く、健康被害を起こすレベルではないと考えられる。
  • 病原性大腸菌に汚染されている確率はオーガニック食材と一般の食材で差がない(オーガニック食材の7%、一般の食材の6%で汚染が確認された)
  • 冬場にオーガニックの肉を摂取することで、カンピロバクターによる食中毒にかかるリスクが約7倍になる

 

簡単にまとめますと、オーガニック食材は一般の食材と比べて、
栄養価は変わらないし、残留農薬は少ないものの一般の食材も残留農薬は許容範囲内で、冬場の肉に関しては食中毒を起こすリスクが高いということです。

2016年には欧州議会によって招集された調査チームによって、オーガニック食材が人間の健康にどのようなメリットがあるか研究されたが、こちらでもほとんど同じ結果がでました。
なので、一般成人にとってはあまり気にすることはないということです。これは個人の意見ですが、味が良いのは農薬などの影響が少ないからだ思います。科学的な視点でいうのなら、お金に余裕があれば、オーガニック食材に切り替えるという程度で大丈夫といえます。

 

妊活・食育には可能性アリ

 

『一般成人にとって』という言い方をしたのは、影響のでる可能性がある人がいるからです。
その人というのが、『妊婦もしくは妊娠を考えている女性・小さな子供』です。

非常に弱いエビデンスなのですが、妊娠中に殺虫剤を使用することによって、生まれてくる子供のIQが低下するという報告があります。また、ADHD(注意欠陥多動性障害)になるリスクが高くなる可能性があるとされています。2歳以下の小児に関しては、乳製品をオーガニックにすることでアトピー性皮膚炎になるリスクが下がる可能性があるという報告もあります。

なので、もし少しでも健康なお子さんを授かりたいと願うのなら、念のためにオーガニック食材に切り替えるといいでしょう。いわゆる『妊活・食育』には向いていると思います。

 

 

こと野菜に関しては『質より量』が重要で、たくさん食べて栄養を摂取していくことが大切です。
味や品質にこだわりがあってオーガニック食材を選ぶのはいいのですが、基本的に普通の食材を選んでも問題ないかと思います。

畜産物に関しては、巷で言われている『抗生物質・ホルモン剤』の真相も調べていきます。
今回の記事を参考に、食材選びをしていただけると幸いです。
なにせ、人間は食べたもので出来上がるものですから、健康の為にも食べることは大事です☆

【参考文献】

[農林水産省『有機農業関連情報』]
[農林水産省『有機畜産物の日本農林規格』]
[Perceived risks of conventional and organic produce: pesticides, pathogens, and natural toxins.]
[Human health implications of organic food and organic agriculture: a comprehensive review.]

[THE LANSET:Organic food: panacea for health?]

[Consumption of organic foods and risk of atopic disease during the first 2 years of life in the Netherlands.]

 

 

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