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【副腎疲労なのか?】朝がつらい・疲れがとれない原因を突き詰める

「なんだか、やる気がでない…」

「朝が辛くて、なかなか起き上がれない」

原因が良く分からないけど、なんとなく疲れがとれない・テンションが上がらないときがあります。
たとえば、タスクをこなさないといけないときにこういった状態では、なかなか効率があがりません。気合いを入れる為にカフェインをとっていても、それをずっと続けるわけにはいきません。

できるなら解決したいものですが、どのように対策をすべきなのか…。

 

2015年あたりだったと思うのですが、『副腎疲労』というものが流行りました。

上記のような症状がみられ、もしかすると副腎に悪影響が出ているのでは!…という話です。
今回は、この副腎疲労の真相やなかなか疲れがとれない原因の究明をしていきます。

少しでも、皆さんの不調の回復の手助けになれれば幸いです。

 

 

『副腎疲労』という存在について

 

副腎は腎臓の上に防止のようにかぶさっている小さな器官で、アドレナリンやコルチゾールといったメジャーなホルモンを分泌しています。副腎疲労とは、いわば、こういったホルモンを日常的に分泌させてしまったがために、この器官が疲労してしまったという状態ですね。

いまのところですが、副腎疲労は専門家のあいだでは認められていない概念です。
たとえば、18,000名の内分泌学者が参加する内分泌学会では、以下のようにコメントしています。

副腎疲労は、実在の医学的な疾患ではない。
長期的なメンタルと肉体的なストレスが副腎を消耗させ、それがさまざまな症状を引き起こすという科学的な証拠はない。

 

 

 

とはいうものの、副腎疲労の存在はないが、『HPA軸の異常』なら存在しています。

HPA軸は、主にストレス処理の際に働くシステムです。
脳の視床下部が下垂体にホルモンを出すように指示をだして、さらに下垂体が副腎にホルモンを出すように指示をだします。そこでようやく、副腎がコルチゾール等のホルモンを出します。

ですが、あまりにも心身の疲労が続くと、一気にホルモンバランスの崩壊を招いてしまいます。

具体的に、以下のような症状が現れます。

 

  • 朝起きるのがつらい
  • 疲れが取れない
  • 塩分が無性に欲しくなる
  • 倦怠感が強い
  • 何気ないことでもすぐに疲れてしまう
  • 低血圧
  • 低血糖
  • 性欲の低下

 

ちょうど副腎疲労で言われていることと、ほとんど同じです。

しかし「HPA軸の影響なのか!」と理解したところで、一般の方々にとっては、このことが役に立つとは言い切れません。なぜなら、副腎そのものの消耗やHPA軸の異常の正確な診断方法が少ないからです。

唾液のストレスホルモンを計測する方法が一般的ですが、2009年のレビューだと、どうやら精度がイマイチな様子です。
その理由は、唾液のストレスホルモンと、血中のストレスホルモンが対応してないからだとされています。
副腎疲労があると仮定しても、明確な診断基準が確立していません。
この問題については、副腎疲労の症状というものは、あまりにも一般的なものです。複数あてはまったからといって副腎疲労とは言い切れないのです。

明確な診断方法がなければ、現代医療における明確な治療法を提案できないのは仕方がありません。

 

 

 

慢性疲労の正体の可能性について

 

慢性疲労というものはいろいろな病気の症状で現れますので、それだけでは明確な原因を特定することが難しいです。
一応、2019年に出たロンドン大学の研究では『免疫システムの暴走が慢性疲労を招く』という結論を出していますのでご紹介していきます。

 

この研究は、C型肝炎の治療をしている患者55名を対象にしております。
C型肝炎の患者が選抜された理由ですが、治療に使用される「インターフェロンα」というものが、免疫システムを激しく活性化させる働きがあるからです。

調査方法を簡単にまとめますと、

 

  1. 治療前に対象となる患者の免疫マーカーと疲労感をチェックする
  2. 治療後に同じ指標をチェックして結果を比較していく

 

治療の前後で患者に状態変化が起きたかを調査して、免疫の活性が人体にどんな影響をもたらすかを明らかにしようというわけです。

その結果ですが、実験中に激しい疲労感をおぼえたと訴えた患者18人のなかで、疲労感が大きい人ほど免疫反応が大きかったそうです。
疲労感が大きい患者ほどインターロイキン10や6が多い傾向があり、その量は疲労感がない人の2倍にも達してたそうです。インターロイキン10や6は免疫システムの調整を担っていて、体内の炎症が増えるほど分泌量も増すことがわかっております。

 

研究者によると、免疫の異常な反応が慢性的な疲れに関わっているという仮説を支持する内容となっているようです。はじめにどれだけ免疫系が活性化するかが重要なようで、完全に疲労感が確立した後ではないそうです。

急激にインターロイキン10や6が増えたかどうかは、遺伝などといった個人差によるもののようです。
免疫システムは複雑ですので、今後の追究によって明らかになってくるかもしれません。

 

 

 

 

現代医学では原因不明とされている慢性疲労などの症状ですが、とりあえずは免疫に注目を向けていくと良いかもしれません。

とりあえず運動をするのも良いですし、あとはアレルギーを引き起こさないような工夫も必要でしょう。
アレルギーなら腸内環境を整えることも有効ですので、腸を労わることもしていきましょう。あとは、なるべく空気がキレイな環境も大事かと…!

できるだけ、免疫システムを使いすぎないようにするのが重要ですね☆

 

 

【参考文献】

[Hormone Health NETWORK:Adrenal Fatigue]

[A clinical allostatic load index is associated with burnout symptoms and hypocortisolemic profiles in healthy workers]

[Salivary cortisol as a biomarker in stress research.]

[Physical activity and environmental influences on adrenal fatigue of Saudi adults: biochemical analysis and questionnaire survey]

[Persistent fatigue induced by interferon-alpha: a novel, inflammation-based, proxy model of chronic fatigue syndrome]

 

 

 

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