メニュー 閉じる

男らしさにこだわりを持つ方々へ…

あらゆる方面から健康をお伝えするこのブログ…。

いままでもモテに関する投稿もチラホラしてきたのですが、今回もちょっと変わった視点で健康をお届けしていきます。基本的に、健康と関係していそうであればなんでもブログとして投稿していくのが、この健康塾の特色でもあります(笑)。

なので、あまりネタが尽きることがないと思いますので、僕のブログを今後も楽しみにしていただけると嬉しいですね♪
「健康と何か関係あるの??」って思われるかもしれませんが、健康は奥深いものですよぉ~~☆

 

今回は『男らしさ』についてです。

個人的に筋トレを含めた運動を趣味としているのですが、これは男らしさの追究自体はしているわけではないですね。健康的な身体づくりやメンタル改善などといったことが主だから、男らしさにこだわりはないという感じです。

では、科学的に『男らしさ』についてどのようになっているのか、そして男らしさにまつわることをお届けしていきます。
まあ、現代人にとっては、あくまでも豆知識程度の内容なのでしょうな(●^o^●)

 

 

「男らしさ」とメンタルの関係性

 

2017年に出たインディアナ大学の論文で、男らしさのとメンタルヘルスの関係性を研究したというものがあります。
この研究は過去におこなわれた78件のデータをまとめたメタ分析で、19,453人の男性の参加者のメンタルの状態を調べていきました。データ的にも信ぴょう性の高い内容でして、参考にするには十分な研究です。

一般的に言われている『男らしさ』ですが、具体的にどんなことが男らしさに該当するのか…。
以下の内容が、研究で取り扱っている男らしさとなっています。

 

  • 競争心が強い
  • 感情を表に出さない
  • リスクを取る
  • 他人と衝突することを辞さない
  • 支配欲が強い
  • 自分がカッコイイと思い気取っている
  • 他人に頼らない
  • 仕事を優先する
  • 男性上位主義
  • 同性愛が嫌い
  • 権力欲が強い

 

この定義を元に、78のデータを精査した結果、以下のことがわかりました。

 

  • 男らしさの基準を満たせば満たすほどうつ病にかかりやすい
  • うつ病にならずとも人生の満足度が総じて低い

 

意外なことに、いわゆるオラオラ系男子は、うつ病になりやすいといえるのです!!
さらに、メンタルに悪影響を与える男らしさの項目が以下の3つ…。

 

  1. 自分がカッコイイと思い気取っている
  2. 他人に頼らない
  3. 男性上位主義

 

あと、男らしさの中で、比較的メンタルに悪影響が出にくいものが以下の2つです。
こちらは人生に意味をもたらしてくれますので、メンタルに良い場合があります。

 

  1. 仕事を優先する
  2. リスクを取る

 

研究者によると、以下の要因があるのではないかとしています。

「男らしさ」の基準に従う人は、一般的にメンタルが悪化しやすく、それを認めて改善しようともしない。

中でも性差別に結びつく2つの要素(プレイボーイと男性上位)には、メンタルヘルスの悪化との強い関係がみられた。性差別はたんに社会的な不公平をまねくだけではなく、当人のメンタルにも甚大なダメージをもたらすのだ。

 

皆からカッコよく思われたい・女性からモテたいといった理由で男らしくいることはオススメできないといった感じです。

自分の中の理想を持つことは大切ですが、無理をするとメンタルが病んでしまいますし、人生の満足度が下がってしまいます。基本は、自分らしく素直に生きることがよろしいかと思いますねぇ~~。

 

 

 

「男らしさ」のガイドライン

 

APA(アメリカ心理学会)という世界最大級の学会が発表した、男らしさのガイドラインがあります。

具体的な内容ですが、『現代を生きる男のガイドライン』と称したもので、様々な変化している現代で、皆がいままでどおりには生きられないという問題意識の中から生まれたものです。

 

このガイドラインでは『ステレオタイプな男性らしさは必要ない』としています!!

APAが定義しているステレオタイプな男性らしさは以下のようにしています。

女性らしさへの対抗心、達成への欲望、弱さを見せることへの忌避感、冒険心、リスク選好、暴力といった基準が集まった価値観。

 

「男だったら泣くな!」などといった無理やりな感情の抑制は、心身ともに病んでしまう要因としています。
実際に、リーマンショック以降は世界的に男性のうつ病が増え、女性よりも自殺率が高い傾向が見られています。これなどまさに「昔ながらの男らしさの弊害ではなかろうか?」と研究チームは考察してます。

 

「自分の感情にウソをつくと身体に良くない!」ことは昔から言われています。

もしかすると、そこには、昔ながらの価値観の押しつけが絡んできているかもしれません。
研究者たちも以下のようにコメントしており、ステレオタイプな男性像には否定的なことが多いようです。

 

「伝統的な男らしさ」とは、ストイシズム、競争的、支配的、攻撃性などの特徴を持った価値観のことだ。しかし現代の研究では、これは全体的に害が大きいことがわかっている。

「男らしさ」は心理的に悪影響が大きく、男性同士がコミュニケーションを取る際に、互いの感情を抑圧させる方向に働き、内から外からダメージをあたえる。

さらに、伝統的な男らしさの価値観は、男性の心理的な発達を阻害し、行動を制限し、性的な役割に衝突をあたえ、メンタルにもフィジカルにも悪い影響をもたらす。

 

とはいえ、ステレオタイプな男性像を全否定しているわけではなく、あくまでも否定的なことが多いだけ。

「男らしさの定義には、力強さや勇気などもふくまれる。これらの要素をすべて取り除きたいわけではない。」としており、ステレオタイプな男性像による悪影響はできるだけ避ける方向に進めていく様子です。
少年を対象にした研究などでは、男らしさを重視する人ほど同性愛を嫌悪し、いじめを行い、セクハラに手を出す確率が非常に高かいという事実もあるので、男らしさの良いところは取り入れていきましょう!!

 

 

 

男らしさにこだわる必要はないかと思います。

メンタルが病んでしまいますし、人生の質にも影響が出ることがわかっています。
性格は遺伝子である程度は決まっていきますので、自分を偽ることなく、素直に生きていくことが大切だと思います。

 

今となっては、僕ら20~30年代の男性は、男らしさへのこだわりがそれほど強くはないかと思います。
そういう点では、男らしさの害は比較的少ないかと思います。

今回ご紹介した研究のとおり、男らしさにこだわると、不安になるケースの方が多いものです。

「男子たるもの、こう在らねばならぬ!!」みたいに追い込むことはせず、自分の気持ちに素直に従った方が心身ともに健康的です。
もちろん好き勝手に生きて良いというわけではないのですが、自分の主張はキチンと伝えた方がいいですよね☆

 

 

【参考文献】

[Meta-analyses of the relationship between conformity to masculine norms and mental health-related outcomes.]

[APA GUIDELINES for Psychological Practice with Boys and Men]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です