12/21は冬至でして、ざっくり言うと『一年で一番昼が短くて夜が長い日』というものです。
昔の人は、厳しい冬をカボチャ料理や柚子湯で乗り越えていくことをしていたそうな…。
栄養満点ですので、食べたり実践するに越したことはないでしょう。カゼはひきたくないですからねぇ。
カゼで言うと、実は『ハチミツが効果がある!』みたいな話があるので、それを今回していこうかと。
こちらも昔から言われていますんで、実践する根拠ができてうれしいものですね♪
ハチミツのカゼに対する有効性についてのメタ分析
これは2020年というかなり新しいメタ分析でして、ハチミツが全年齢の上気道感染症(URTI)に有効なのかを調査したものです。
URTIとはいわゆる『カゼ症候群』で、ウイルスによって鼻腔~喉頭が急性の炎症を起こして
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまり
- 咳
- 咽頭痛
といったことが起きます。
この調査の具体的な方法ですが、過去の試験から12のデータを選抜しております。うち8つが小児または青年が対象で、あとの4つは成人が対象となっています。
試験で使われたハチミツも、いろいろと違いがありまして、
- 8つの試験では、ハチミツのみ
- 3つの試験では、ハチミツとハーブの組み合わせ
- 1つの試験では、牛乳とハチミツの組み合わせ
- 1つの試験では、コーヒーとハチミツの組み合わせ
といった感じ。
コーヒーとハチミツって、合うのかなぁ~。。。
これらのハチミツを、プラセボや一般的なカゼのケア(しっかり寝ましょうみたいな)、ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン、カルボシステインといったカゼ薬と比較していったとのこと。
…で、その結果を簡潔にまとめていくと、
- 一般的なケアとの比較:ハチミツは咳の回数(n=8、SMD=0.36)、咳の重症度(n=5、SMD=0.44)、および複合の症状(n=3、MD=3.96)の改善がある
- プラセボとの比較:ハチミツは複合的な症状に有意な改善が認められなかったものの、改善自体は確認されてる(n=2、SMD=0.63、95% CI: -1.44~0.18)
正直なところ『養生以外で何もしないよりかはマシだ!』というレベルかと。
抗生物質は腸内環境を破壊するんで、薬が嫌ならハチミツを飲んだ方が有効だろうな!…という評価ですね。
メタ分析とはいえ、データが少ないのでこれだけでは断定しきれないでしょう。
あと、一般的なケアの定義がよくわからないし、評価の仕方も咳の回数や重症度なので、のどの炎症や鼻水にも有効かはわかりません。バイアスもありますんで、今後は結論が覆る可能性があると思います。
といったことで、ハチミツのカゼに対する有効性について解説していきました。
昔から抗菌作用があると言われていまして、カゼを引いたらハチミツをなめようというのは実践してもよいという印象です。
咳がメインのカゼ症状なら、とりあえず試してみましょう。
あま~いので、食べ過ぎにはご注意を☆
【参考文献】