冷え性について悩みを抱えているという方のご相談を受けましたので、今回は『基本的な冷え性対策』について解説していきます。
現代人のお悩みの定番でありますが、やはり生活がかみ合っていないからというものがありますね…。
それは自ずと冷え性になりますよ(汗)
なので、少しでも冷え性の解決につながればと思い、つらつらと書きあげていきます。
どうぞ、参考に♪
≪Contents≫
基本的な冷え性対策について
冷え性といえば、手や足、腹部などに冷えを感じて、不快や苦痛を覚えることを意味しています。
冬だと物理的に寒いので仕方のない部分があるかもしれませんが、冬以外でも冷え性で悩んでいる人も一定数存在しています。
それくらい、現代の生活習慣は冷え性を患いやすい環境にありますね。
なので、身体とミスマッチしている現代の生活習慣を見直し、冷え性から無縁の生活に切り替えていきましょう!!
十分な睡眠
なんといっても、現代人は睡眠不足だと言われています。
特に、日本人の睡眠不足はメチャクチャ有名な話です!
20名の健康な男女を対象にした2009年に出た実験では、眠らない時間が続くほど心拍数と体温が下がっていく現象が確認されております。
理由は明確ではなく、おそらくはエネルギー温存のために代謝を落としているのでは?…という仮説があります。
兎にも角にも、睡眠不足によって体温低下が確認されている以上、十分な睡眠時間は確保した方が無難です。
鉄分やビタミンB12の摂取
食事に焦点を当てた場合、必要となるのは鉄分とビタミンB12の摂取です。
一般的に、鉄分は赤血球が酸素を運ぶのを助ける働きをしています。なので、鉄分が不足してしまうと、上手に酸素が各細胞に行き渡らなくなりますので、自然と体温が下がってしまうわけです。
また、ビタミンB12は赤血球そのものの産生に大事な役割を持ってます。よって、ビタミンB12が不足していても貧血になりやすくなり、結果的に体温低下につながります。
この2つを補うためにも、玉子や肉類、葉物野菜の摂取が必須ですね!
甲状腺を労わる
甲状腺から分泌されるT3ホルモンですが、この働きは代謝を促すというもの。
つまり、体温を上げるということです。
以前のブログで書きましたが、極端なダイエットはT3ホルモン低下につながります。それと、ストレスや鉄分不足でも悪化してしまいます。
邪険にされがちな炭水化物ですが、実は体温維持には重要な働きがありますので、根菜類やフルーツなどで摂取していくことをオススメです。よろしければ、コチラのブログもどうぞ!
血行改善
当然ですが、血行不良ですと全身の細胞に酸素や栄養が行き渡らないので、代謝が下がってしまいます。
これは、心疾患を患っている人が、手足の冷えに悩んでいることからも言えるものです。
当然ですが、心疾患でない人も、循環器が弱かったり、筋肉がこっている人は血行不良に陥りやすいです。
日ごろから運動をする、鍼灸や整体で血行改善を目指すのが良いでしょう!
水分摂取
実際のところ、体内の水分が体温調節に必須なのは有名どころです。
1944年の論文でも、そのことについて触れています。
水分不足に陥ると、皮膚への血流が低下して、それが代謝低下に結びついてしまいます。
なので、水を飲んでいないと感じたら、意識して水を摂取していきましょう!
健康的な身体を作る
なんとなくわかると思いますが、痩せすぎていると体温が低下してしまいます。
こればかりは、特別な理論を展開しなくても理解できるかと思います。
理屈をくっつけるなら、
- 体脂肪が少ない:脂肪がないということは、天然の防寒着がないということ
- 筋肉が少ない:筋肉の熱産生は大きいもので、少ないほど熱が作れないのは当然
- 代謝が下がる:ヒトの体は体重が軽いほど代謝を下げるようにできている
という感じ。
なので、タンパク質をしっかり摂って、筋トレをすることが代謝亢進の一歩といえます。
意識して健康的に体重を増やすなら、以前のブログをどうぞ!
といったことで、基本的な冷え性対策をお伝えしました!
こう言ったらなんですが、
- しっかり食べましょう!
- しっかり寝ましょう!
- しっかり運動しましょう!
という、身も蓋もないことをするだけなんですよね(笑)
なんでもかんでも、小手先の技術に走るのはよろしくないわけで、まずは、本当に基礎中の基礎を意識するのが一番です。
当然ですが、鍼灸整体はオススメですよ!
冷え性に効果バツグンですから☆
【参考文献】
[The effect of 60-h sleep deprivation on cardiovascular regulation and body temperature]
[Studies on temperature regulation. I. The Pulmonata and Oligochaeta]