「人生は辛いことの連続で、だからこそ、その中から幸福を見出す」
…というのが、僕の持論です。
すぐに結果なんてでませんし、才能の有無、向き不向き、ヤバい奴の存在…。
辛いことを出したらキリがありません。
逃げ出してしまえば、そのときは一瞬だけラクにはなれます。
しかし、それでは状況は変わりませんし、人間としての成長が止まってしまうので、ただの一時しのぎになります。本当にヤバいことなら避難した方が賢明ですが、正しい困難なら乗り越える為の壁なので突破した方が自身の糧になります。
困難は乗り越えられる人にしかやってこないので、もしやってきたら挑戦するのもアリでしょう。
とはいえ、マインドはそのときどきによって変化します。
メンタルが病んでしまったら、そんなことを思う余裕なんてなくなります。
そんなとき、一瞬にして気持ちが立ち直る『自伝的自己効力感エピソード』が効果的です。すぐに強靭なメンタルなんて作れるハズはないので、いかに素早く回復できるかに注力した方が効率的だと思います。
どうぞ、参考にしていってください♪
『自伝的自己効力感エピソード』について
2021年に出たチューリッヒ大学の論文で、75名の男女を対象に、過去のネガティブな体験(仕事のミスや離婚など)による苦痛をもった人を選抜して実験をおこなったものがあります。
この実験では、全体を以下の2グループに分かれております。
- ポジティブな体験を鮮明に思い出した後、過去のネガティブな体験を思い出す
- 困難を乗り越えたときの体験を鮮明に思い出した後、過去のネガティブな体験を思い出す
このような感じで、過去のネガティブな体験による辛さが、どのように変化するかチェックしたそうです。
この実験では、
- ポジティブな体験:友人との楽しいひとときなど
- 困難を乗り越えたときの体験:大事な試験の合格など
これらを思い出した後、ネガティブな体験の辛さについて評価してもらったところ、困難を乗り越えたときの体験を思い出したグループは、わずか1回のエピソードであってもネガティブな体験の辛さが軽減したとのこと!
ポジティブな体験を思い出すだけではメンタルの回復力を高めることが難しく、困難を乗り越えた記憶を呼び起こすのが大切なようですね。
この現象について研究者は、
自己効力感はレジリエンス(心の回復力)の重大な要素だ。
自己効力感とは「ほんのわずかな違いだったとしても、自身には変化を起こす能力がある」という信念を意味する。自身の能力を信じることができなければ、そもそも何事にも挑戦することはできないだろう。困難を乗り越えた体験を思い出すことは、ポジティブな体験を思い出すことよりも、はるかに大きな影響を与える。
自己効力感に関する行動を積極的に思い出した人は、ネガティブな状況を再評価し、異なる観点から見ることが容易になった。それと同時に、単純にポジティブな体験を振り返るように指示された被験者と比較して、ネガティブな体験をより苦痛の少ないものとしても認識した。
困難を乗り越えた体験によって自己効力感が高まり、その影響でネガティブな体験の苦痛を軽減したと推測しておられます。
困難を乗り越えた記憶は「自分にはどんな状況をも乗り越えられる能力があるんだ!」という気持ちが高まります。そのおかげで別の視点から物事を捉えられるようになり、その結果としてレジリエンスが発揮されるようですy。
研究者たちは、この現象を「自伝的自己効力感エピソード」と名付けております。
過去の研究でも、自己効力感がある人は問題解決能力や感情のコントロール能力が高い傾向にあることがわかっています。
なので、この結果になるのも納得しちゃいますねぇ~~。。。
人生は嫌なことの連続です。
嫌なことから逃げるのは簡単ですが、それでは自身の成長にはつながりません。
メンタルの強さには個人差がありますし、すぐには鍛えられませんので、いかにして回復させるかが重要だと思います。ですので、過去の「自分が上手くいった出来事」を思い出して「自分なら乗り越えられるハズ!」と奮い立たせるのが良いでしょうな!
辛いことがありましたら、どうぞ乗り越えられた経験を思い出していってください☆
あ、鍼灸や整体でもメンタルは回復できますよ!