SNSが生活必需品みたいになっている昨今。
そして、それが原因となって、トラブルが発生することは事実としてあります。
中には、敢えてトラブルを引き起こそうとする人もいます。
そんな人には無視が一番ですが、SNSが原因となってストレスを抱えてしまうことがあります。
上手にSNSからのストレスを受け流せないのなら、『SNSを止めてしまえばいいんじゃない?』ということをお話していきます。
≪Contents≫
SNSを1ヶ月止めることによる恩恵
これは2020年に出た論文でして、2,743名のフェイスブックユーザーを対象にした実験となっております。
内容ですが、全体を2つのグループに分けて、その効果を比較していきました。
- フェイスブックを1ヶ月間使用せずに日常を過ごす
- いつもどおりのフェイスブックを使用した日常を過ごす(対照グループ)
実験期間に被験者全員のメールやテキストメッセージなどを分析し、両グループの主観的な幸福感を計測してデータを集めていきました。
その結果、以下のようなことがわかっていきました。
- フェイスブックを止めたグループは、平均で1日60分の余暇時間ができた
- フェイスブックを止めたグループは、幸福感と生活の満足度が増加し、抑うつと不安が減少した。個人差があるものの、その効果は約25〜40%ほど
- フェイスブックを止めたグループは、ニュースを読む時間が15%減り、世間の動向をキャッチできなくなった。
デメリットは世間の動向を入手する機会が減少したくらいで、基本的にはメリットの方が多いです。
1ヶ月間、SNSを止めることで最大40%もの幸福感や生活の満足度が高まることがある様子。
この効果が得られた理由は、ネガティブなニュースを避けることができたのと、それと一緒に1時間の余暇時間ができたおかげで、家族や趣味に時間を費やすことができたのが良かったみたいですね!
SNSにそれほど価値を置いていないのなら、その時間を他に回した方が健康的です。
SNSを使うことによる失恋後の悪影響
これは2019年に出た調査でして、過去18ヶ月間までに失恋を経験した男女19名に厳密なインタビューをおこなったものとなっております。
「フェイスブックと失恋」をテーマに調査はおこなわれまして、おおよそ、以下のような傾向があることがわかったようです。
- SNSは定期的の元パートナーのことを思い出させるため、失恋によるストレスが回復しにくくなる
- フェイスブックは元パートナーの情報が通知として届くため、そのたびに思い出がよみがえり苦痛になる
フェイスブックで繋がっている場合、タイムラインなどで「元パートナーに恋人ができました」という知らせが手に入ってしまいます。また「思い出機能」によって元パートナーとの写真を急に表示され、「知り合いかも機能」によって、元パートナーと縁がある関係が表示されます。
フェイスブック独特の機能ではありますが、定期的に元パートナーとの記憶がよみがえらせることが、失恋から立ち直るのに時間をかけさせてしまいます。
「心の傷は時間が癒してくれる…ことはない!」ということがわかっています。もしSNSが原因で過去の思い出がよみがえるのなら、アカウントを消去するか、新しいアカウントを作って元パートナーとは無関係の人のみに、新しいアカウントをお知らせした方が良いですね!
あまり影響の出ない人もいますし、また、無理をしてまで使う必要のないものでもあります。
もし、SNSによって悪影響がでてしまうのなら、そのときは潔く止めた方が無難かと思います。
そこはやっぱり、健康第一でいった方が良いでしょうな☆
【参考文献】
[The Welfare Effects of Social Media]
[“Am I Never Going to Be Free of All This Crap?”: Upsetting Encounters with Algorithmically Curated Content About Ex-Partners]