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研究者が語る「役に立つサイコパス」と「役に立たないサイコパス」

世の中にはびこるヤバい人…。

関わると自分たちが損をするだけなので、深く関わらない方が無難ですし、こういう人には何を言っても無駄です。
ヤバい人の特徴にはサイコパシーというものがあり、これには2種類存在するのだそうです。

今回は『役に立つサイコパスと役に立たないサイコパス』ついて解説していきます。

 

 

社会貢献に差が生じるサイコパスの違い

 

これは2016年に出たボン大学の研究でして、161名のビジネスマンを対象にした調査となっております。
性格テストで対象者全員の「サイコパス度」を診断し、さらに職場での評判や仕事のパフォーマンス、社交スキルといったものもチェックしたとのことです。

サイコパスというと、「なぜかモテる!」といったことを過去のブログでも書いていきました。
今回の内容といい、職場ではどのような評価をしているのか!…それは気になるところですねぇ~~。。。

この調査では対象者の同僚にもアンケートを行い、客観的な職場での評価などもチェックしたところ、サイコパスには以下の2種類が存在することがわかったようです。

 

  1. 一次的サイコパス:大胆不敵で恐れ知らず、我が道をゆき、結果への不安がないので、仕事へのストレス耐性が強い。同僚からは「頼りがいがある」「助けになる」とポジティブな評価を受ける。
  2. 二次的サイコパス:自己中心的で衝動的、感情のコントロールが効かず、他者への配慮が欠けているためチームワークを乱す。同僚からは「面倒なやつ」「近寄りたくない」とネガティブな評価を受ける。

 

つまり、一次的サイコパスが「役に立つサイコパス」で、二次的サイコパスが「役に立たないサイコパス」ということ!
「サイコパス -秘められた能力- 」で有名な心理学者のケヴィン・ダットン氏は、サイコパスの特徴を端的に「無責任かつ自己中心的だが、自信家で魅力的な人物」としています。この特徴がポジティブな方向に発動すると、世間は役に立つサイコパスと評価してくれるというわけですね♪

ちなみに、彼の著書はコチラとなっております。
サイコパスの能力はメンタルを鍛えるのにうってつけなもので、オススメの本ですよ!

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サイコパス秘められた能力 [ ケヴィン・ダットン ]

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感想(2件)

 

紹介した論文の研究者によれば、

サイコパスが必ずしも反社会的な行動を取るわけではない。
彼らの「恐れ知らず」という特性は、ライフセーバーや医師、消防士などの職業で活かすことができる。一次的サイコパスが同僚から支持されるのは、彼らが「社交性」を身につけたときのみである。サイコパスの恩恵に、他者を喜ばせる能力が加わることが重要である。

 

推測ですが、サイコパス単体だと「感情の欠如」なので、それ自体では中立なのかもしれません。
ですので、「こうすると人は喜ぶのだろうなぁ」や「この場面ではこれを言うのは控えておこう…」といったことを客観的に判断できる人が、役に立つサイコパスと役に立たないサイコパスとの差でしょうね

反対に、ナルシシズムやマキャベリズム、サディズムの特性が加わると「他者の苦しみで悦を得る悪魔」になるのでしょうな…。

 

 

 

 

ということで、今回はサイコパスについてのお話でした!

「サイコパス」という言葉が世間で独り歩きしているせいで、あまり良くない印象を持っている人がいるのかと思います。
実際のところ、サイコパスは感情が欠如している分、過去や未来への不安などのネガティブな感情も欠如しています。この発想はマインドフルネスに通じていますので、十分に見習う点だと思いますね!

当然、ヤバいサイコパスからは逃げた方が良いんですけど(笑)

 

 

【参考文献】
[The Role of Interpersonal Influence in Counterbalancing Psychopathic Personality Trait Facets at Work]

 

 

 

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