お酒は嗜むくらいがちょうどいい…。
僕は、次の日がダルくなる感覚が苦手なもので、極力飲み過ぎないように抑え込んでいる次第です。
あまりにも飲み過ぎると睡眠の質が落ちてしまうもので、なるべくなら飲み過ぎない方が良いです。
とはいったものの、状況的に飲むことになるケースもあります。そうなった場合、どのようにして二日酔い対策をすればいいのか?
巷ではウコンやらへパリーゼやらが流行っていますが、今回は『本当に二日酔いに有効な方法って存在するのかな?』という疑問を晴らしていきますので、どうぞよろしくお願い致します♪
二日酔い症状に有効な薬理学的な結論
これは2021年に出たキングス・カレッジ・ロンドンなどの研究チームがおこなった、二日酔いに有効されてきたさ物質について、過去の研究を集計した系統的レビューです。過去の研究をピックアップし、386名分の参加者を対象にした21件の研究をレビューしてくれたものでして、現段階における「二日酔い対策の総括的内容」と言っても良いでしょう。
レビューの内容ですが、二日酔いに有効だとされてきた物質が以下のとおり。
- クルクミン
- デュオラックProAP4(プロバイオティクス系サプリ)
- L-システイン
- N-アセチル-L-システイン
- ラピッドリカバリー(L-システイン、チアミン、ピリドキシン、アスコルビン酸)
- ロキソプロフェン(消炎鎮痛剤)
- SJP-001(ナプロキセン、フェキソフェナジン)
- フィルプロ(キダチコミカンソウの抽出物)
- クロビノール(クローブの芽の抽出物)
- ケンポナシエキス
- アカントパナックス多糖体エキス
- 紅参
- 韓国ナシ果汁
- L-オルニチン
- 山椒の実
- アーティチョークエキス
- モーニングフィット(乾燥酵母、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン、リボフラビン)
- プロプラノロール
- トルフェナム酸
- クロロメチアゾール
- ピリチノール
ウコンの成分であるクルクミンをはじめ、聞きなれない物質がかなり並んでおります。
「こんなにあったんだぁ~~…」っていう感じです。
いきなり結論を出していきますが、
- 全体的な評価としては、二日酔い症状の治療や予防を目的としたサプリの研究は、非常に質の低い証拠しか得られていない。そのため、現段階で結論を出すのは難しい
- 「効果があると言えるかもしれない」レベルと思われるものは、クローブエキス、トルフェナム酸、ピリチノール。これらの物質については、プラシーボと比較して治療効果の改善が確認されており、クローブエキス(42.5% vs.19.0%)、トルフェナム酸(84.0% vs.50.0%)、ピリチノール(34.1% vs.16.2%)となっている
- クローブエキスの調査は16名のデータしかなく、その他の研究も非常に質が低いため、これらの物質が有効だと結論つけるのは非常に困難である
ということで、「二日酔いに有効なものを決定するのは非常に困難」であります。
実際に研究チームも、
二日酔い治療薬が有効かについて、メディアでは様々な憶測が取り上げられている。
しかし、今回の研究により、これらの二日酔い対策に関するエビデンスは非常に質が低く、より厳密な評価を行う必要があることがわかった。今のところ、二日酔い症状を防止する最も確実な方法は、アルコールを控えるか、適度な量を飲むことだけだ。
ということで、二日酔いに有効な方法は「お酒を控える」という、今までどおりの原始的な方法しかないわけです☆