「しっぺ返し」という言葉があるとおり、与えた害は、いずれ自分に返ってきます。
どうやら、相手をだましてばかりいると、自分もだまされやすい体質になるのだとか。
今回は、ちょっとした豆知識として、そのことについて解説していきます。
基本的に、良識的な人には誠実に接していきましょう。
嘘情報の伝搬は自身も嘘情報を許容してしまう
これは2021年に出た論文でして、実験デザインは
- 研究1:参加者がどれぐらい嘘情報を信じるかを調査すると同時に、参加者全員が普段からどれぐらい嘘をついているかをチェックする
- 研究2:参加者の認知能力の測定、メタ認知のレベルなどを調査し、さらに参加者全員がどれぐらい嘘情報を信じるのかをチェックする
過去の研究では「嘘をよく付く人は認知能力や分析的思考力が低い傾向が高い」と報告されており、この研究ではそれらの関係性を再調査していったという感じです。
肝心なのは、今回の研究では「嘘をつく人」の種類を、以下の2つわけているところです。
- 説得的な嘘:他者からの関心を集めたい、他者を説得しようとするために嘘をつくタイプ
- 回避的な嘘:自身や他者の評価が落ちてしまうのを阻止するために嘘をつくタイプ
今回の研究では、どちらのタイプの嘘に騙されやすいのかもチェックしております。
そのうえで研究の結果を総評すると、『意図して他者を騙そうとする人、つまり「嘘つき」は、自分自身が嘘情報に騙されやすい』とのこと。
これについては、その人がどれだけ認知機能が高く分析家であるかは関係ないそうです。特に説得的うそつきは、自身も嘘情報に騙される危険性が高く、自身が騙されやすいことに気づいていない可能性があります。
なんとなく、注目されたいとか、相手を説得しようと思いつきで適当なことを言う人って、嘘を掴まされているイメージがありますね。
よくデタラメばかり言ってる人が持ってくる情報は、ちゃんと裏どりしないと手痛いことになります。
ていうか、嘘つきとは基本的に信用できないので、心を鬼にして関係を断ち切る方が無難でしょう。
みなさんは、どうか嘘つきにはならないように☆