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人付き合いは大切だが「強制される」と不幸になる

人と人との関わりは、ビジネスや私生活でも大切だと思います。
実際に、孤独による弊害は、かなり大きいものだと研究によって明らかになっていますしね。

とは言うものの、人間だれしも1人になりたいときがありますし、元来の生活特性上、集団行動を好まない人だっています。今回は『人付き合いは大切だが「強制される」と不幸になる』という話をしていきますので、どうぞ参考にしていってください。

個人的にですが、僕も1人でいる時間を大切にしています。

 

 

自己決定権のない選択による幸福度の低下

 

これは2022年に出た研究でして、その調査の内容は

 

  1. 一般の参加者85名(女性52名、男性33名、平均年齢32.85(SD年齢= 12.50)を招集し、「1人でいることを選ぶ」「他人といることを選ぶ」「他人といる時間を強制される(選択できない)」「1人でいる時間を強制される(選択できない)」という4種類の設定のいずれかに割り振る
  2. そのまま10日間を過ごしてもらい、主観的な幸福感(ESWB)などに対する影響をチェックする

 

この研究の狙いは、「孤独は健康を害する!」と分かっているが、それが自身で選択できるか否かで、幸福度への影響が大きく変化するかどうかにあります。

 

結果ですが、「強制される」ことによって、参加者の幸福度に大きな影響が出たとのこと!
具体的には、

 

  1. もっとも幸福感に良い影響を与えたのは、自身で選択して他者と一緒にいた場合だった
  2. 反対に、もっとも幸福感に悪い影響を与えたのは、強制されて他者と一緒にいた場合だった
  3. 一人でいる場合でも、自身で選択した場合は幸福度が高まる傾向があった

 

つまり、誰かと過ごすにせよ、1人で過ごすにせよ、重要なのは自己決定権があるかどうかということです。シャイな人や内気な人などは関係なく、自己決定権がない強制された人付き合いは不幸になってしまうわけです。

研究チームによると、

我々の瞬間的な経験という点において、自身の意志決定で他者と一緒に過ごすことが感じられることが、我々の幸福、意味、制御に対する最大の手助けになる。

参加者は、異なる一人の状態をまったく同じように体験している。
孤独は予測可能な経験であり、1人の時間を有効に活用すれば、幸福と幸福感を高める「個人的成長の源泉」となろう。

 

 

孤独は確かに不幸になりますが、強制されると、それもまた不幸になります。

僕も1人になりたいときがありますし、1人の時間を作って自己研鑽はしたいですからね。
「孤独を選択し、成長に使う」というのは、納得ですね☆

 

 

【参考文献】
[Choice Matters More with Others: Choosing to be with Other People is More Consequential to Well-Being than Choosing to be Alone]

 

 

 

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