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【お肌のトラブルを抱える人へ】皮膚のバリア機能を改善するためのサプリについて

皮膚は人体最大の臓器で、“人体の保護”という重要な機能を果たしている

「皮膚が臓器?」って感じですが、医学的には、そのように定義されているんですよね。
皮膚は人体を保護するために日ごろから働いていて、一番外側で「バリア」として機能しています。

ですが、それが正常に機能しないと、異物が体内に侵入してアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などが発生しやすくなります。免疫機能やキレイな見た目のためにも、皮膚のバリア機能はキチンと保って生きたいものですね。今回は、皮膚のバリア機能を改善するためのサプリについて解説していきます。

どうぞ、参考にしていってください♪

 

 

皮膚バリア機能に対する栄養素の介入

 

これは2021年に出た、ベイラー医科大学などによるナラティブレビューです。

ナラティブレビューとは過去の研究をまとめたものですが、メタ分析とは異なり、調べた論文の選考基準までは明示しておりません。そんなこともあり、研究者たちの主観が入りやすくなってしまうため、その信ぴょう性は低くなってしまいます。なので、参考するぶんには良い具合なのだと思いますね。

この研究では、プレバイオティクス、プロバイオティクス脂肪酸、その他の方法が皮膚のバリア機能にあたえる影響について、一般的な結論を見出してくれています。大まかにまとめますと、次のようになったそうです。

 

  • シンバイオティクスの効果:ガラクトオリゴ糖をプロバイオティクスミルクと一緒に4週間摂取した研究では、肌のうるおいが改善され、血清フェノール値が回復した
  • プロバイオティクスの効果:ロイテリ菌を肌に塗布した研究では、炎症をも引き起こす成分が減少し、アクアポリン3(肌に水分を送る機能)が発現した。Lactobacillus rhamnosus:これを塗布した研究では、皮膚バリアタンパク質であるロリクリンおよびフィラグリンの発現が改善した。

 

  • Lactobacillus plantarumのサプリを服用した研究では、12週間後に皮膚の水分量とTEWL(皮膚のバリア機能の指標:経表皮水分喪失といい、肌の水分が外に逃げているかを測定した数値)が増加した。
  • Lactobacillus paracaseiのサプリを服用した研究では、2ヶ月後にTEWLが改善した。
  • Lactococcus lactiを含むミルクを4週間摂取したところ、皮膚の水分量が増加し、皮脂量も有意に増加する傾向が見られた。

 

  • プレバイオティクスの効果: ガラクトオリゴ糖を12週間摂取した研究では、TEWLと肌の水分量が改善されたと報告されている。
  • オメガ3脂肪酸の効果:亜麻仁油を12週間毎日摂取した研究では、被験者のTEWLや皮膚の水分量、皮膚の感想、肌荒れが改善された。

 

  • DHAを8週間摂取した研究では、アトピー性皮膚炎の改善が見られた。
  • フィッシュオイルを4ヶ月間摂取した研究でも、アトピー性皮膚炎の症状が30%改善した

 

  • ガンマリノレン酸の効果:月見草油とボラージ油についてはは、多くの研究でTEWLに対する有効性が示されている。ガンマリノレン酸の血清レベルが低い人ほど、TEWLのより大きな改善が見られる可能性がある
  • L-ヒスチジンの効果:L-ヒスチジンを4週間毎日摂取したところ、フィラグリン(皮膚バリアの形成に不可欠なタンパク質)と皮膚バリア機能の両方が有意に増加し、アトピー性皮膚炎の重症度が改善されたとの報告がある。

 

個人的な総評だと、「研究が発展途上なので、強くは推奨できないかなぁ」という感想です。

皮膚と腸内環境の関係性については、昔から伝わる話しなので、腸の調子を整えるついでに美肌になれば良いかな♪…という感覚でいいのかと思いますね。腸内環境を整えることは、健康への近道なのは間違いではありませんからね☆

 

 

【参考文献】
[Diet and Skin Barrier: The Role of Dietary Interventions on Skin Barrier Function]

 

 

 

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