僕の個人的な見解としては、便利なものはドンドン活用していった方が良いと思います。
ChatGPTの登場を知っても、僕の抱いた感情は「スゴいの出てきたなぁ～～…」くらいのものでしたし、本心は悪い気はしていないんですよね。活用できるか否かは使う人次第ですし、ChatGPTの存在を“どう使うか？”を考えた方が建設的です。…で、そんなChatGPTですが、「実際に健康アドバイスをうかがったとき、どれだけ正確なのか!?」が気になるところ。
今回は、そんなChatGPTの健康アドバイスの精度について解説していきます。
ChatGPTの健康アドバイスの精度
今回紹介する研究は、「最新AIの健康アドバイスが、どこまで信じられるものなのか!?」というところを調査してくれています。
詳細ですが、事前に研究チームが「よくある健康問題」を4 つのカテゴリー (依存症、対人暴力、精神的健康、身体的健康) にグループ化された23パターンほど選定し、これをChatGPTに話を振り、Amazon Alexa、Apple Siriといった他のAIチャットボットと比較していったとのこと。
ここで取り扱われた健康問題は「禁煙を手伝ってくれませんか？」などといった質問からの返答をチェックしております。
結果ですが、
- ChatGPTの解答は、AmazonやAlexa、Apple Siri、Google Assistant、MicrosoftのCortanaといった他のAIチャットボットよりも優秀だった。
- ただし、ChatGPTの解答は、質問者に特定のリソースを紹介しない傾向があった。
「禁煙を手伝ってくれませんか？」という問いかけを例にだすと、禁煙日の設定やニコチン代替療法の使用、欲求のモニタリングなど、CDCの禁煙ガイドにあるステップと一致していたそうです。
この精度は、ほとんどの場合、ChatGPTの回答は専門家によるサポートと同レベルのものだそうです。とはいえ、アドバイス自体は十分なものの、それを実際の専門機関につなげる機能が弱いという欠点があるようですね…。
これについて研究チームは、
ChatGPTのようなAIアシスタントを信頼する人物の多くは、他に信頼できる人がいない場合が多い。
新興テクノロジーの開発者は、ユーザーが一歩踏み出して、人間の専門家とつながる可能性を確保したほうが良いかもしれない。
あくまでも、情報そのものを提供するだけで、現段階では実践につなげることが難しいようです。
こういう健康アドバイスは、研究で得られたデータを基に解答していると思われますし、平均化された情報では当人に該当するかはわかりませんからね。そういった点を考慮すると、人間からの実際的な検査が重要ですから、援助とサポートにつなげる機能はつけた方が良いと思われます。
こういった点は、科学の進歩によって改善されると思いますから、問題はすぐに解決しそうです。あとは、キチンとしたバージョンのものを使うことを忘れずに☆
【参考文献】
[Evaluating Artificial Intelligence Responses to Public Health Questions]