僕個人としては、大まかな人生の設計図は作っていて、多少のズレはあれど、それに従って起きております。ある程度、明確な指針があった方がモチベーションが維持できますし、指針のとおりに動こうと努力できますから、人生設計は大切だと思っております。
人間って不思議なもので、新たな10歳に近づくと(例えば、29歳、39歳、49歳など)、実存的意味の探求に着手したり、新たな時代の到来を想像したりと、人生の意味を模索してしまう習性があるそうです。今回は、その人間の不思議な心理現象について解説していきます。
皆さんも、そのような不思議な感覚に陥っていると思いますが、その意識に耳を傾ける良いきっかけになれることを願っております。
年齢が10年単位で進行することによる人生の変化
これは2014年に出たUCLAなどによる研究で、米国疾病予防管理センターや婚外恋愛サイト、アスリート情報サイトなどのデータを使って調査をおこなったものとなっております。
この研究では6つの研究で構成されていまして、基本的には、年齢の節目(年代順の 10 年の最後の年を迎えたとき (29 歳、39 歳、または 49 歳に達したとき)を迎えた人に、どのような行動の変化が見られるかを分析していったそうです。各年代についての行動の変化を追いかけているものの、とりわけ25~64歳の成人に焦点を当てているそうです。
ちなみに、19 歳は、成人の始まりと国が認める特定の権利と責任の到来を示す重要な数字(国や州によって18歳と21歳で成人の定義が異なる)であるため、除外しているとのこと。
結果ですが、大まかにまとめると、次のような傾向がみられたそうです。
- 多くの人物は、年齢の節目に突入する誕生日を目前にすると、不倫しやすくなる・マラソンをはじめる・仕事を辞めるといった新しいことを始めたり、環境を変えたりする。
- 29歳と39歳のランナーは、それ以前の年齢よりも平均で2%タイムが良く、より負荷の高いトレーニングをおこなっていた。
多くの人は、29歳や39歳を人生の転換期と定め、そのために何かしらの行動を起こしたくなるそうです。
僕もそうですし、年代が変わる時期に起業やら独立やらしがちなのを見かけるし、わかりみが深いですねぇ~~…。
研究チームによると、
大抵の人物は、ある年齢から次の年齢に移行する時期を、自分の人生の意味を振り返るための目印、時間として見ているかもしれない。
とはいえ、当然ながら30歳を迎えることと29歳や31歳を迎えることそのものに本当の違いはない。我々の文化は、30歳、40歳、50歳、60歳といった年齢を強調するものの、それによって我々の生き方が形成されてはならない。
僕も、年齢をベースに人生設計をしていた人間なので、この心理については、そのまま当てはまってしまいます。
研究チームが言っているとおり、どのタイミングで人生を振り返ったり人生を変えたりしても、そんなに違いなんて出てきません。人生を振り返ること自体は良いことだと思いますし、いっそのこと、この不思議な心理現象に乗ってみてはいかがかと。どこかのタイミングで人生の意味を模索した方が人生の迷子になりにくいから、人生の幸福度も上がりますしオススメです☆
【参考文献】
[People search for meaning when they approach a new decade in chronological age]