昔から、健康のためにも「よく噛んで食べましょうっ♪」と言われてきておりますよね?
食事マナーのしての側面もありますし、料理を楽しむ・じっくりと味わう大切さもあるでしょうが、なにやらダイエットに有効であるという話もあります。料理を飲み物のように食べるのは品が良くないですし、品性を高めながら健康を目指していきましょう!
今回のブログを、どうぞ参考にしていってください♪
咀嚼による女性肥満患者への介入
これは、2023年に出た関西医科大学によるRCTです。
参加者は20歳以上でBMI30以上の日本人女性34名でして、実験内容は、全体を2グループに分け、片方にのみ食事の際によく噛んでもらうように指示しました。この実験でのルールは、
- 月1回に管理栄養士による栄養指導を実施する
- 1口あたり30回以上噛み、1口ごとに箸を置くことを実践してもらう
- 実験期間は、6ヶ月とする
咀嚼回数や咀嚼時間の評価には、イヤホン型光センサーで外耳道の変化を測定したとのことで、かなり厳格におこなったようです。
結果ですが、
- どちらのグループも体重やBMI、体脂肪率などは低下した。
- よく嚙んだグループは、BMIが大きく低下した(-4.2±3.8% vs -8.3±5.3%)。
- よく嚙んだグループには、空腹時の血糖値が-3.6%(-15.8~-1.1)の低下が見られた(よく嚙まないグループには変化なし)。
- インスリン値も、よく嚙まないグループは数字が上がったが、よく嚙んだグループは-13.4±35.4%の低下が見られた。
以上のことから、よく噛むことで、BMIや血糖コントロールの数値に良い影響が見られたそうです。推測としては、よく嚙むことによってグレリン(食欲刺激ホルモン)の低下などが起きるのかもしれません。かといって、ガムを噛んで応用することができないというデータもあるようで、食事のときにキチンと噛んだ方が良いみたいです。
特におにぎりなどの炭水化物は、糖代謝の向上に大きく寄与するので、しっかりと噛んでほしいものですね。
過去のデータでも、日本でおこなわれた研究で、健康な人ほどゆっくり食べているそうなので、その信ぴょう性を高める内容になったと思いますね。
あくまでも、この実験は女性のみを対象にした研究なので、男性にも同様の減少が起きるかは不明です。とはいっても、タダでできて品も良くなりますし、過去のデータも重ねてみると、男性もよく噛んで食べた方がよろしいかと思います。僕も割と早食いの部類なので、ゆっくりと味わいながら食事をしようと思います☆