SNSがメンタルに良いのか、悪いのか?
この問題は以前から続いていて、現在でも議論が続いています。僕の過去のブログでもけっこう取り上げていて、たとえば、若者がSNSを使うことで幸福になれるのかということも紹介していきました。詳細はリンク先に飛んでほしいのですが、大まかにまとめますと、「メリットも大きいけれど、その分デメリットも大きい代物だ!」という評価ですね。若者は、ストレス管理の一環として利用している一方、仲間の評価を気にし過ぎてしまうなのだとか…。
今回は、そんなSNSにまつわる内容で、SNSでメンタルを病まずに済む方法について解説していきます。SNSは諸刃の剣な感じなので、注意して使っていきたいですね♪
インターネット利用の構造化によるメンタル管理
これは2024年に出たメタ分析で、オンラインでメンタルが病んでしまう理由と対策について研究してくれたものとなっております。
具体的な内容ですが、青少年(10~19歳の間)とネットの関係を調査した52件の個別研究をメタ分析したものでして、主に
- インターネット依存と青少年のうつ症状との関連性
- 各国におけるインターネットの自由の緩和役割
- 日中の過度の眠気の媒介役割
の調査をしてくれております。
青少年のインターネット依存症が問題となっている昨今、特に親にとっては、精神衛生への懸念がありますからね。また、友人との関わりがネット上になって友人関係の質が低下し、それに伴って身体活動の低下にも影響が出てきているのも問題です。そして、ネット利用で睡眠の質が低下し、社会活動・身体活動・睡眠活動の3つの健康活動に支障をきたしているのが恐ろしいところ…。
うつになりやすい状況なのは、言うまでもないかな…っと。
ここで出された結論と言うのが、以下のものとなっております。
- ネット利用時間が長い青少年ほど、うつ病になりやすい。これは、身体活動や社会活動といったメンタルに良い影響を与える行動が、インターネットの利用時間に置き換わったからである。
- 最大の問題は、青少年ほどインターネット利用が構造化されていない傾向があることであり、この問題の解決には、インターネットの利用時間を構造化するのが良い。
つまり、一番の問題というのは「なにも考えずにダラダラとネットを使う」であるということ!
例を挙げると、
- 漠然とYouTubeやTikTokで動画を見続ける。
- 自分の調べたい情報を探すわけでもなく、なんとなくウェブサイトをはしごする。
- 用事もなく、メッセージアプリやチャットルームで無駄話をし続ける。
というのがいけないということです。
インターネット利用の構造化とは「明確な目的と時間の制限を持たせる」ということで、これをせずにネットを使ってしまうと、無駄に時間がなくなり、運動や友人とのオフラインでの交流、睡眠といったメンタルに良い活動に使う時間がなくなってしまう。これが一番イケナイってことですね。
研究チームによると、
主たる問題は、インターネットの利用時間が往々にして構造化されていないことである。
TVゲームなどは、一部の用途に境界線があるだろうが、インターネット利用に明確な構造を構築する場面が少ない。その代わり、親は子どもたちにインターネットをもっと節度ある集中的な方法で利用するよう促すことができる。そのような集中した時間は、マインドフルなインターネットとの付き合いを生み、テクノロジーとのより健全な関係をも育めるかもしれない。
とのことで、「インターネットを利用するときは、しっかりとケジメをつける」ことを心がけていきましょう!
- メール等をチェックする時間を決める
- 就寝2時間前は、SNSを見ない
- ゲームは一日に○時間まで
あらゆる利用時間を決めておくのが、インターネットでメンタルがやられないコツなんでしょうな☆