SNSを利用していると、設定によっては不特定多数の人の目に触れることがあります。
当然ですが、ビジネスでSNSを利用しているのなら、いろんな人に見てもらうことが大切です。
あとは、自分の趣味や持っている情報を発信し、共感し合うことにも活用することもできますよね?
活用の仕方によっては、僕らの人生の質を上げるものかと思います♪
とはいっても、中には心ないSNSユーザーというものが存在します。
彼等は各々の理由を持って攻撃していますが、健全な大多数の人たちにとっては迷惑でしかありません。
特にナルシストの特性を持っていると、変な攻撃性などがありますので、できることなら避けたいところです。
事前にある程度、変な人かを予測できるように、今回は『SNSでナルシストを見抜く方法』を紹介していきます。
もちろん程度というものがありますが、どれくらいヤバいかは、今回のことと対象者の投稿の内容で把握していきましょう☆
SNSとナルシシズムの関係性
参考にしているのは、2017年に出たドイツ・ルール大学の研究です。
これは179人の学生を、Facebookの利用状況と人格特性の関係性を1年にかけて追いかけた観察研究です。観察研究ですので、エビデンスレベルとしてはあくまでも参考程度です。現在のFacebookの利用状況を考えると、やっぱり参考くらいかと思いますね!
研究の方法ですが、まずは「ベルゲン・フェイスブック中毒尺度(「用もないのにFacebookを見る」などといった尺度のテスト)」というテストで、参加者のFacebookの利用状況をチェックします。
そこからさらに、参加者に以下のアンケートに応えてもらいます。
- 人生の満足度(「自分の人生は自分の理想に近い」など)
- ソーシャルサポートの有無(「他者からの理解を得られている」など)
- うつ病、不安、ストレスのレベル(「前向きな気分になれない」「理由もなく不安を感じる」「周りの状況に敏感になってしまう」など)
- Facebook依存症(FAD)(「Facebookを禁止されると落ち着かなくなる」など)
- ナルシシズム(「人を利用することが簡単だ」など)
- 身体の健康レベル(主観的な健康状態)
- メディアの利用状況(Facebook以外のSNSやネットの利用状況)
上記のことも踏まえまして、中毒尺度と比較していきました。
結果ですが、フェイスブック中毒のレベルとナルシシズムやネガティブな感情(鬱、不安、ストレス)などには、正の相関があったことがわかりました。
フェイスブック中毒になればなるほど、ナルシシズムやストレス症状に影響を与えると言えます。
また、ナルシストな人ほど、フェイスブック中毒のリスクにかかりやすくなる可能性があります。
さらに深掘りをしていきますと、フェイスブックの利用は、ナルシストにとって特別な意味があるそうです。
フェイスブックを使うことで、たくさんの新しい知り合いと表面的な関係を結ぶことができます。そして、対面しているわけではないので、事前によく考えたうえで自己アピールすることができます。よって、ある人が大量のフェイスブック友達を有しているほど、「自分を評価してほしい」「賞賛してほしい」と願っていると思われます。
その一方で彼らは協調性が低い傾向にありますので、さらには自己重要感をことさらにあらわにするため、リアルではさほど人気が出ない可能性が高いといえます。
この研究を参考にする場合、「Fasebook上の友達が多い人ほどナルシストでリアルの友達が少ない」かもしれないというわけです。
もちろん、地道に関係を作り上げた結果なら話が別だと思います。
それこそ、利用歴やその世界での知名度、投稿内容やアイコンなどでナルシストの度合いが変わってくるだろうし、いわゆる『成功』するためにも、ある程度のナルシシズムが必要です。
たとえば一般の方々でしたら、やたらとフォロワー数を気にする必要はないでしょう。
日常生活を投稿していって、価値観が似ている人たちと繋がる程度で良いかと思いますね☆
【参考文献】
[Facebook Addiction Disorder (FAD) among German students—A longitudinal approach]