運動で頭が良くなる!…というのは常識レベルに達しているハズの知見です。
そして、ヨガや瞑想、太極拳などのリラクゼーションもまた、脳に良い影響を及ぼすのも常識になっています。
では、運動とリラクゼーション、果たして頭が良くなるのはどちらなのか?!
そういったことを調べた研究がありますので、今回はそれをご紹介していきます。
どうぞ参考に♪
運動とリラクゼーションによる認知機能向上の差について
これは2018年に出たランス大学などの実験でして、まずは被験者の「現在の活力」などをチェックし、そのうえで2つの認知テストを指示しております。
具体的にはTMT検査(詳細はリンク先をどうぞ!)のようなテストを用いまして、知覚速度、視覚的注意制御、作業記憶、認知の柔軟性といった、主に頭の情報処理速度をチェックしていったそうです。
その後、被験者を2グループに分けておりまして、
- 15分の軽いジョギング
- 15分のリラクゼーションエクササイズ
をおこなってもらい、2分後に再度TMT検査をしてもらったところ、以下のようになりました。
- 軽い運動グループは検査の成績が上がった
- リラクゼーショングループは変化がなかった
リラクゼーションは気持ちを落ち着かせる作業なので、頭の回転が落ち着くのは当然でしょうね。
そして運動グループの成績が上がった理由ですが、どうやら運動によって気分が改善した可能性が高いとのこと!
運動による短時間での脳機能向上の因果は、メンタルの改善にあるのですねぇ。
もちろんリラクゼーションは意味がないわけではなく、腰を据えて難しい問題に取り組む際は頭をリラックスさせることが大事です。
ということで、
- 試験など、集中力や頭の回転が必要なタスクの前は軽い運動がオススメ
- 研究など、ゆっくり時間をかける必要があるタスクは脳をリラックスさせることがオススメ
- 運動で頭が良くなるのは「メンタルの改善」による可能性があるので、自分のメンタルが改善する方法なら代替できるかもしれない
ていう感じですかね!
要所要所で上手く使い分けると、最適なパフォーマンスができると思います。