SNSの使用については、本当に良くわかっていないのですよ。
過去のブログでは、
なんてものを書いています。
正直なところ、平気で人の心を傷つける人が一定数存在するもので、一般の方々は何気ない日常を投稿するだけにして使用頻度を控えめにした方が無難です。そして、変なのに絡まれたら、関わらずスルーしてください。
まだまだSNSの善悪が決められない中、新たな現段階でのSNSの総評が発表されているので、それをご紹介していきます。今回のブログを参考に、SNSの使用について考えてみてはいかがでしょうか。
≪Contents≫
青年期のソーシャルメディア使用と幸福について
これは2021年に出た、コーネル大学などの有識者による系統的レビューです。
11~20歳までの若者を対象とした19の研究を検討し、SNSと幸福の問題を4つの主要なテーマに分類、TwitterやTikTokなどがメンタルにどのような影響を与えるのかを確認したものとなっております。研究チームが分類したテーマごとに、その要点を見ていきましょう。
つながり
ソーシャルメディアが若者の仲間や家族との関係をどのようにサポートするか、妨げるかなどを示したテーマ。
このレビューでは、7つの論文によって「ソーシャルメディアは社会的サポートや安心感の改善に役立つ」と報告しています。たとえば、「ソーシャルメディアが友人との親密な関係を作るのに役立った!」や「シャイな自分がソーシャルメディアを使うことで簡単に友達を作ることができた!」といった報告はとても多く見受けられます。
その一方、13の論文では、「ソーシャルメディアが他者とのつながりを損なう」とも報告している。ソーシャルメディア内でのイジメ、脅迫、批判、否定、コミュニケーションの齟齬が起こる、拒絶や仲間外れにされたと感じた若者の報告例も多く存在しているのも確かです。また、そのせいで拒絶の不安や孤独に陥ったりするケースもあるそうです。
アイデンティティ
ソーシャルメディアがアイデンティティの確立に役立つかを示したテーマ。
多くの論文によって、「ソーシャルメディアは抑圧された自分を解放し、本当の自分を表現するのに役立った」と報告されている。また、ソーシャルメディアで得たフィードバックが自信につながり、アイデンティティの変化を楽しめたとする報告も多くあります。
しかし、8つの論文では、ソーシャルメディアがアイデンティティの不自然な表現につながることを指摘しています。具体的には、写真やプロフィールの編集によるアイデンティティの偽造、自撮り写真による自意識の悪化などが指摘されています。
学習
ソーシャルメディアの利用が教育に役立つのかを表すテーマ。
多くの論文によって、ソーシャルメディアが若者の視野が拡大され、新たなアイディアやトピックに触れるのに役立つと評価しています。具体的なケースを挙げると、「Black Lives Matter」のように、政治的・社会的な情勢の動向に触れることができることが多くあるようです。
他方、5つの論文では、ソーシャルメディアが教育の妨害になったと報告している。スマホの通知やソーシャルメディアのチェックの強迫観念によるプレッシャーで勉強が捗らないとの報告もかなり多くみられるそうです。ソーシャルメディアの影響による夜更かしで、次の日に学校に行くのが困難になったという報告もあったようです。
感情
ソーシャルメディアが若者の感情的な経験に与える影響を調べたテーマ。
11の論文では、ソーシャルメディアが若者の感情に良い影響を与えたと報告しています。苛立ち、怒り、退屈などのネガティブな気分を緩和するのに役立ったという報告も少なくありません。一部の若者は、ソーシャルメディアにログインすることをストレス管理の一環として使っているとのこと。
しかし、今回の調査対象となったほぼすべての論文によって、参加者はソーシャルメディアが悩みやプレッシャーの原因になっていると供述しています。多くの若者は仲間からの評価を気にし、画像に写っている自分の姿を恥ずかしいと感じることが多く存在しています。そんなソーシャルメディアへの依存を心配する若者も多く存在しています。
ということで、どのテーマにおいても「メリットが多くある分、デメリットも多く存在している」と言えそうです。ここまでくると、SNSは使い手次第で評価が大きく分かれてしまう代物でしょうか…。
研究者たちは、
大人は常に、最新のテクノロジーが子どもにどのような害を及ぼすかを懸念してきた。
ソーシャルメディアでも事態は変わらず、確かにSNSには潜在的なデメリットや有害性がたくさん存在している。しかし、潜在的なメリットがあるのも確かな事実であり、重要なのはリスクを最小限に抑えながらも、これらのメリットを最大限に享受できるようにすることである。
結果からみても、ありふれたアドバイスしかできないのは仕方ないですよね~~。
一般の方々は日記のように、僕のようなフリーランスは告知や適度な存在のアピールに使うのが無難でしょうね。少なくとも、SNSが拠り所にならないように気を付けていきたいものです☆
【参考文献】
[Adolescent Social Media Use and Well-Being: A Systematic Review and Thematic Meta-synthesis]