仕事や勉強、はたまた、ダイエットには習慣化が大切だったりします。
一般的に、習慣化には「同じことを何度も繰り返す」ことが必須です(過去に習慣化のブログを書いたので、よろしければどうぞ!)。
そして、それには『厳しいルーティーンが必要なのか?』という問題があります。今回は、習慣化にあたり、設定するルーティーンの難易度について解説していきます。
どうぞ、参考に♪
厳しいルーティーンは習慣化にどう影響するのか
これは2020年に出た実験でして、グーグルの従業員2508名を対象におこなわれました。
実験の内容ですが、
- まず、すべての参加者に、ジムで運動できそうな日を1日2時間だけ選択するよう指示を出す
- その後、参加者を5つのグループに分け、そのうち2つグループには、4週間、自身で設定した時間に30分間運動をするたびに、3ドルまたは7ドルの報酬を与えることを伝える
- 残り2つのグループには、設定した時間とは関係なく、30分の運動すれば3ドルまたは7ドルの報酬を与えるっことを伝える
- 最後の1つのグループには、運動をしても報酬が発生しない
この実験の要となる「運動のルーティーン」の難易度を、「時間厳守」と「時間は柔軟」の2パターンにわけて観察します。
そのうえで、参加者全員の報酬に、どのような差が生まれるのかをチェックしていったというわけです。
結果ですが、この実験では以下の現象が確認されました。
- 運動のたびに報酬が発生したグループは、いずれも報酬がないグループより多く運動した
- 柔軟な時間に運動ができたグループは、時間厳守のグループよりも、週1回以上ジムに通った回数が4ポイント以上高かった
- 運動でもらえる報酬額は、運動をする回数に影響を与えなかった
全体的にみると、時間が柔軟のほうが習慣化をしやすい傾向にあったようです。
また、実験後におこなわれた追跡調査でも、その効果は継続していたとのこと。どうやら、習慣化には、それほど厳しくする必要がなく、その方が長続きしやすいようですね~~。。。
研究チームによると、
厳格なルーティーンは、習慣化において逆効果になってしまう可能性がある。現代のように変化が著しい環境においては、厳格なルーティーンは、柔軟なルーティーンよりも効果が低いと考察される。
もっとも、スケジューリングが安定したような環境下においては、厳格なルーティーンの効果が高くなる可能性がある。
現代社会は変化が激しく、ルーティーンを厳しくすると、それが足かせになってしまうかもしれないそうです。
なので、勉強や運動などの目標設定を厳しくしすぎる人は、適度に柔軟性を持たせるのが吉だったりします☆
【参考文献】
[Creating Exercise Habits Using Incentives: The Trade-off Between Flexibility and Routinization]