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30歳以降の筋力低下を防ぐなら、「フラボノイド」が有効!…かも?

僕たち生き物は、老化は避けては通れません(泣)

筋肉量の減少は、30歳から年に約 1 ~ 2% 発生し、筋力は 40 歳から年に 1.5%、その後は年に 3% 減少するとされています()。なので、これをそのままにしておくと、年齢が上がっていくといろいろと大変なことになります。たとえば、転倒や機能低下、フレイル、死亡率などといったリスクが有名ですね。

今回は、加齢による筋力低下には、「フラボノイド」が有効だという話がありますので、それを紹介していきます!

 

 

中年および高齢者の筋力低下に対するフラボノイドの効果

 

これは2022年に出たメタ分析で、筋力低下に対するフラボノイド(果物や野菜に含まれる化学物質)の効果を確かめたものとなっております。フラボノイドについてですが、これには抗炎症作用と抗酸化作用がありまして、筋肉の代謝と機能に影響を与える可能性があるとされています。

このメタ分析では、過去のデータを再調査し、45歳以上の中高年者796名を対象にした20件のRCTでメタ分析をおこない、筋肉量や筋力、身体能力に対するフラボノイドの効果をチェックしてくれております。肝心のフラボノイドですが、

 

  • 15件がイソフラボンまたはイソフラボンを多く含むサプリメントを使用
  • 2件がカテキンを使用
  • 2件がエピカテキンを使用
  • 1件がクルクミンとルチンを使用

 

がデータの詳細です。
試験期間は8~24週間で、対象者全員の筋肉量や歩行速度、握力などで効果を検証したそうです。

 

このメタ分析で得られた結論ですが、

 

  1. フラボノイドを服用しても全体の筋肉量は増加しなかったものの、四肢の筋肉量の合計は増加していた。
  2. サブグループ解析では、フラボノイドを服用することで筋肉量が増加し、特にサルコペニア(加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下する減少)の参加者での四肢の筋肉量を増加させた。
  3. フラボノイドは握力や運動機能には影響を与えなかったものの、6分の歩行テストの距離を増加させた。サブグループ解析では、フラボノイドはサルコペニアの歩行速度を増加させた

 

以上のことから、「30歳以降の筋力低下にはフラボノイドだぜ!!」とは言い切れないけど、ほどほどに筋肉を維持するのに役立つ可能性がありそうです

しかしながら、メタ分析とはいえ一部の研究はバイアスリスクが高く、ほとんどのアウトカムはエビデンスの確実性が弱いのが痛いところ。でも、フラボノイドは抗炎症作用や抗酸化作用があって健康に良いのは間違いないので、僕はフルーツをモシャモシャ食べながら、お茶をグビグビ飲む所存です☆

 

 

【参考文献】
[Effect of flavonoids on skeletal muscle mass, strength and physical performance in middle-aged and older adults with or without Sarcopenia: A meta-analysis of randomized controlled trials]

 

 

 

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