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「人間の価値はお金で決まる!」…という考えの危うさ

「人間の価値はお金で決まる!」

…なんていう発想の方は、残念ながら一定数存在してしまうのが、この世の中。

確かに、数字として現れるので、どれだけ稼いでいるかで優秀さが測れる部分があるかと思います。とはいえ、キレイごとではなく、それだけで人間の価値を判断するのは早計でしょう。現に、世間は人間の価値を正当に評価されないのが現実ですからね…。

今回は、「人間の価値はお金で決まる!」…という考えの危うさについて解説していきます。

 

 

経済状態が自己価値であることによる社会的影響

 

これは2020年に出たニューヨーク州立大学などによる調査で、4 つの横断的研究 ( N = 2,439) と毎日の日記研究 ( N= 246)で構成されています。

調査内容を大まかにいうと、

 

  • 自己価値に関する経済的偶発性
  • 他者と過ごす時間
  • 孤独感

etc.

 

といったものをチェックしていったそうです。

この「自己価値に関する経済的偶発性」とは、「自身の価値をどれくらいお金に依存させているか?」を表す概念のこと。つまり、巷に一定数存在する「経済的成功=人間の成功」と考える傾向を表しています。そういったことから、この価値観を持っている人は、経済的に安定していると思えばポジティブになるし、経済的に不安定だと思えばネガティブになるというわけです。

この調査は2週間にわたっておこなわれ、具体的には、

 

  • お金についてどのように考えているか?
  • どれくらい社会的活動に時間を費やしているか?

 

といったことを参加者に記録してもらったとのこと。

 

結果ですが、

 

  1. 経済的成功を人間の価値と考える人は、日常生活で孤独感を覚えることが多い。
  2. 経済的成功を人間の価値と考える人は、実際的に自主性の低下や家族や友人等といった、親しい間柄と過ごす時間が減少している。

 

人間の価値をお金で測ってしまうと、人間関係に悪影響が出てしまうそうです。

それにより孤独感を覚えてしまい、メンタルが病んでしまう場合が多いそうです。
研究チームは、

過去の研究でも、経済力を「自分らしさ」の基準にする人物は、社会的にネガティブな結果を経験しやすいことがわかっている。自己価値を経済力で決定している人物は、経済的成功を収めることにプレッシャーを感じやすく、それが人間関係の質を悪化させてしまう。

経済的目標を追求するプレッシャーを感じると、親しい人と過ごす時間を犠牲にして働くことにつながり、これが人生の孤独感や社会的断絶を感じることに関連している。

我々は、安心感の獲得や、精神的健康に幸福感を覚えるために、社会的つながりを必要としている。しかし、経済的領域で成功を収めるために必要なことの多くは、家族や友人との日々を犠牲にしている。

 

 

「お金持ちになる!」という気持ちが強すぎると、どうやらそのプレッシャーが人間関係の破綻につながる可能性がありますね…。

個人的な考察として、あまり人間関係にお金を使わないでいると、それはそれで疎遠になってしまうから、なんとなく分かる気がしますね。「お金を稼ぐ」や「お金を貯める」といった、「お金を大事にする」のバランスって難しいですね~~…。。。

 

 

【参考文献】
[Can’t Buy Me Love (or Friendship): Social Consequences of Financially Contingent Self-Worth]

 

 

 

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