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最新データによる「運動に最適な時間帯」について語っていく

運動に最適な時間帯については、過去にいろいろとデータが出てはおります。
たとえば、

 

 

といったことがわかっております。
運動をするのに適した時間帯の研究については、まだまだ続いており、最近の研究でも、「運動に最適な時間帯は?」を追究してくれております。

今回のブログを参考に、運動をするタイミングを決めるのが良いですね!

 

 

観察研究による「運動に最適な時間帯」

 

これは2023年に出た、英国バイオバンクを使った観察研究です。
この研究は、イギリス在住の92,139名の中高年(平均62歳)を対象に、7年間の追跡調査をおこなったものとなっております。対象者全員の健康状態をチェックし、それぞれの運動の時間帯について、以下の4グループにわかれてもらいました。

 

  1. 朝グループ:5時~11時
  2. 昼グループ:11時~17時
  3. 夜グループ:17時~12時
  4. ランダムグループ:決まった時間帯がない

 

年齢や性別、経済力、食事などの要因を調整し、今回の観察研究で得られた結論が、以下のようになったそうです。

 

  • 全体として、1日のどの時間帯でも、中高強度身体活動(MVPA:3〜6METSほどの早歩きからランニングぐらいの負荷の運動)なら、全死亡、がん死亡、心疾患の死亡リスクが50~75%低下する。
  • 死亡リスクの最大低下は、週150分までのMVPAで観察された。それ以上の運動は、追加効果は確認されなかった。
  • 各グループ内で効果が大きかったのは「ランダムグループ」と「昼グループ」で、全死亡とCVD(心血管疾患)死亡リスクが最も低下し、それぞれ朝グループより11%、26%~28%低下した。
  • 運動による死亡リスク低下は、男性、高齢者、身体活動量の少ない参加者でより顕著だった。

 

以上のことから、基本的に「時間帯は気にせず、週150分の運動をしよう!」といったところでしょう。

注意点としては、この研究の対象がイギリスの一般人ではなく、健康な富裕層の中高年なこと。これが、いわゆる「普通の人」なら結果がことなる可能性があるという感じです。それに、これはあらゆる死亡リスクを基準とした「最適な時間帯」なもので、「筋肉の成長」やら「体脂肪を落とす」やらを基準にすると、それもまた判断が変わってくるでしょうね。

とはいえ、運動はした方が良いのは確かなので、時間を作って運動するのが良いでしょうね☆

 

 

【参考文献】
[Associations of timing of physical activity with all-cause and cause-specific mortality in a prospective cohort study]

 

 

 

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