運動は健康に良いのは当たり前で、というより、人間は動くことで健康が保たれる構造なんですけどね。
そんな運動による健康効果ですが、なんでも「1日運動しただけで、10日間も脳に良い効果が続くかも!?」という情報がありますので、ご紹介していきます。運動は生きる上で大切な行動の1つですので、できる限り毎日おこなっていきたいものですが、忙しい現代社会だと難しいものです。
健康的な生活習慣の参考にしていってください♪
運動による健康の持続期間
これは2024年に出た実験で、研究著者のアナ・マリア・トリアナ氏1人を対象にしたもので、いわゆる【N = 1】な内容であることをご留意ください。
実験の内容ですが、133日間にわたって、運動による脳活動や健康指標を測定していったそうです。具体的には、スマートフォンとウェアラブルデバイスを使い行動データを収集し、注意力や記憶力、安静時の脳の活動、自然刺激の影響を測機能的磁気共鳴画像法(fMRI)スキャンし、それを30回おこなったそうです。
サンプル数が1であるものの、脳の研究は、瞬間ごとのスナップショットしか計測しない場合が多いです。それに、これだけ長期にわたって追跡したものは珍しく、信用しても良いような気がしますね。
結果を挙げますと…、
- 運動量と脳活動の関係については、運動量が少ない日は、前頭頭頂ネットワークの統合がすぐに低下し、作業記憶に影響した可能性がある。
- 運動の即時および遅延効果については、運動の効果はただちに現れるだけでなく、10日後にも脳のネットワークに影響を与えることがわかった(最長で15日間持続した)。特に、運動は脳ネットワークの統合性とコミュニケーションについて、比較的長期間にわたって良い影響を与える可能性がある。
つまり、運動は1日やらないだけでも脳に悪影響ではあるものの、1回の運動が10日近く脳機能に影響し続けるわけです。被験者は研究者本人1人だけなので、綿密ではあるものの、この結果だけですべてを決めるわけにはいきません。
研究チームによると、
これらの知見は、身体活動レベルが脳ネットワークに即時的な影響と遅延的な影響の両方を及ぼすことを示唆している。
定期的な身体活動が、脳ネットワークの最適な統合と伝達を長期にわたって維持するために重要であるという考えを肯定するものである。
結局のところ、「健康効果は、そこそこ持続する!…とはいっても、毎日運動をした方が良いよね♪」という結論でして、毎日の積み重ねが大切なのは変わらないということ。運動することは気持ちが良いものですし、やっぱり、なるべく毎日運動をしたいものです☆