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【東洋医学の基礎概念】『気』とは何なのか??

東洋医学の基本概念の1つに『気血水論』というものがあります。
今回は『気』についてお話をしていきます。

ちょっと哲学的で抽象的なものですが、東洋医学独特の概念は個人的に興味深いと思っています。
科学がすべてではないとは思っていますので、科学的根拠があるものを紹介しているものの、こういったことも紹介していきます。

 

『気』は目には見えないものですので、なかなか説明することが難しいものです(汗)
マンガなどではいわゆる“必殺技”みたいなニュアンスですが、東洋医学ではちゃんと体系化されているものです(各々のマンガの設定では似た感じかな?)。

今回の記事で、少しでも東洋医学を理解していただけるように書いていきますので、どうぞよろしくお願い致します。人体って、神秘的なことは多いものです☆

 

生命活動を維持するエネルギー

 

東洋医学の考えでは、人体の主要な構成要素に『気』『血』『水(津液)』という3つの物質があるとされています。これらが体内を循環することによって、生命活動を維持しているとされています。

そのうちの『気』は、経絡というエネルギーの通り道をめぐって身体の中をたえず循環し、人間の生命活動を支えるエネルギーの役割を果たしています。

 

『気』は、以下のように体内と体外に分かれています。

 

  • 営気(営血):臓器や全身の各器官に栄養を与える
  • 衛気:体表を覆い、病邪から身体を守る

 

『気』は『血』(次回の東洋医学のススメで説明します♪)と共に、飲食や呼吸によって生成されます。

『気』と『血』は、呼吸運動によって取り込まれる大気と、消化吸収した飲食物から得た水穀の精微(栄養分)と合わさることで作られるのです。
また、水穀の精微から同時に『水』が作られ、残りカスが便や尿として排出されます。

 

 

『気』の働き

 

東洋医学には『陰陽論』というものがあり、『気』は『陽』に分類されます。
『気』の働きには、次のことがあります。

 

  1. 成長を促し、五臓六腑を働かせる
  2. 身体を温める
  3. 血・水をめぐらせ、余分の流出を防ぐ
  4. 体表を保護し、外邪(病気の原因のうち、外部によるもの。ウイルスなど)の侵入を防ぐ
  5. 水穀の精微を気や血などに変化させる気化作用(体内の物質を変化させる作用)

 

 

『気』に関わる臓器

 

『気』の生成に関わる臓器には、次のようなものがあります。

 

  • 肺:新しい大気を取り込み、汚れた『気』を排出する。また、大気と水穀の精微によって作られる『気』を全身にめぐらせる。
  • 脾:『気』をもとである水穀の精微を生成する。

 

ここで出てくる臓器は、いわゆる“西洋医学(現代医学)”とはニュアンスが異なるものです。
似た作用を持っているということはありますが、西洋医学のような解剖学的具体的臓器ではないので、基本的には別物として認識してください。

 

 

『気』の変調

 

身体の不調が慢性化して『気』に影響が及んだとき、特に精神的な側面を中心に考えていきます。
『気』は健康に非常に深い関係があり、『気』の変調は全身の不調につながります。専門的で独特な中身なので、まずは「そのように言われているんだな」と一旦受け入れていただくと、後から理解が追いついていくかと思います。

現代人は、常に『気』の変調を引き起こしやすい環境下にあります。
いままで多くのお客様を診てきましたが、以下のようなことがつきまとい、なかなか心身の状態を健やかにすることが難しい状況です。

 

  • 漠然とした不安
  • 人間関係の不和によるストレス
  • 許容しがたい精神状態

 

etc…

もちろんこれらがすべてではなのですが、現代人は兎にも角にも『気』をすり減らしがちです。
『気』に関する変調には次のようなものがあり、各々によって症状が異なります。

 

 

気虚(ききょ)

 

『気』の量の不足や機能が低下している状態です。
栄養不足や脾胃虚弱、過労や不摂生、慢性的な病気によって引き起こされます。

特に現代では、ストレスによる精神的な消耗が目立ちます。

 

【主な症状】

  • 気力の低下
  • 倦怠感、疲れやすい
  • 息切れ
  • 身体の冷え、冷えやすい
  • 食欲不振、胃腸が弱い
  • 自汗(汗をかくような状態ではないのに汗が出る)
  • 朝すぐに起きられない
  • 下痢しやすい
  • カゼを引きやすい

 

 

気滞(きたい)

 

『気』がうまく流れないことによって引き起こされます。
寒さや高い湿度、過度の感情の変化、飲食の不摂生、水分代謝の不良、瘀血などが原因です。

特に現代では、不安や恐怖といった『ネガティブな、逃げ出したくなるような感情』が目立ちます。

 

【主な症状】

  • 焦燥感
  • 不安、ゆううつ
  • 胸が張る、頭や胸にモヤモヤした感じがある
  • 円形脱毛症
  • 吐き気
  • 膀胱炎
  • 梅核気(のどに違和感があり空咳をする) 
  • 頭や胸にモヤモヤした感じがある
  • 緊張しやすい、ストレスに弱い
  • 独り言が多い

 

 

気逆(きぎゃく)

 

通常、下方に収まっている『気』が、上部に突き上がることで起こります。
飲食の不摂生、過度のストレスなどによるものが原因です。

特に現代では、強い怒りの感情によるものが目立ちます。

 

【主な症状】

  • めまい、のぼせ、動悸
  • 不眠
  • イライラ、頭痛、顔や頭の熱感
  • せき(突き上げるようなせき)、げっぷ、吐き気
  • カッとしやすい、落ち着きがない

 

 

『気』を良好に保つ方法

 

『気』『血』『水』のバランスによって、身体は成り立っております。
病気になってしまうときは、この3つのバランスが崩れて循環が滞ったり、不足したりして、内臓などがうまく機能しなくなることでおこります。

この3つは、どれかが単独で変調を起こすというよりかは、複合して起こることが多くあります。
基本的には、以下の3つをおこなうと良いでしょう。

 

  1. 空気を清潔に保つ多食・偏食せずに食事をする
  2. 多食・偏食せずに食事をする
  3. 水分補給を意識しておこなう

 

あまりにも単純なことですが、これが上手にできないという事実があるのが厄介です(@_@;)
それでも、自己管理や鍼灸施術をとおして、心身の状態を万全にして、現代社会を生き抜いていく必要があるのです。

 

特に『気』を良好に保つ方法は、以下のようなことがあります。

 

  1. 胃腸に良く、温かい食事を心がける(あまいもの、辛いもの、質の悪い脂肪を食べ過ぎない)。良質なタンパク質を摂取する(最低でも自分の体重1kgにつき1g)。アルコールの多飲を避ける
  2. 体を冷やさないように、温かい衣服を着用する(特にお腹や腰、足首は冷やさない)
  3. 小さなことを気にしないようにする
  4. 軽く汗をかく程度の運動をする(週に2回、最大心拍数の60%程度の運動を30~45分ほど)
  5. 気持ちを落ち着かせる時間を作る(音楽鑑賞や森林浴など)
  6. 不必要な夜更かしはせず、自分にあった睡眠を取る。

 

 

 

『気』は自分の生命を維持するエネルギーです。
『気』を満ちあふれさせることで、いわゆる“元気”になれます。

ですが、現代人は必要以上に『気』を遣ってしまい、心身ともにボロボロになってしまっています…。

 

単純なことではありますが『無理はしない』ことです。
自分のキャパを考慮し、自分のできる範囲(+ちょっとキツメくらい)にとどめ、それを超えることは控えることをしていくといいでしょう。あとは、気分が晴れること・趣味(上記のような音楽鑑賞や森林浴。ギャンブルといったことはNG!)をして、メンタルをリフレッシュしましょう。

もし自身で心身を整えることが難しい・助力が必要でしたら、どうぞ僕の鍼灸施術をご活用ください☆

 

 

 

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