メニュー 閉じる

【ちょっとした雑学】マシュマロテストはウソでした!

物事を成すにも、自制心が大事だとは言われています。

目の前の誘惑に負けず、ただひたすらに作業に取り組むことが、ダイエットやビジネスなどを成功させる方法の1つです。情報過多なので、なかなか集中することが難しいですが、だからこそ自制心が求められるというものです。

本当に、いざ実行すると、その難しさを思い知らされます…(汗)。

 

今回は、自制心で有名な『マシュマロテスト』について突き詰めていきます。

題名のとおり、以前から言われていたこのテストは、実はウソだったという話です。
まずは、このテストのことについて解説し、その後に新たな事実を解説していきます。

科学は日々、新しい事実を提供してくれます。

 

 

マシュマロテストとは

 

ここでは、簡潔にまとめて解説していきます。
マシュマロテストというのは、以下のような実験をおこなって、子供達の自制心を計測する方法を言います。

 

  1. 90名の4歳の子どもたちの目の前に1個のマシュマロを置く
  2. 「すぐ食べずに15分待つことができたら、もう1つマシュマロをあげよう」と言い残し、実験者は部屋の外へ出ていく

 

言いつけを守って、マシュマロを2個もらえた子供もいれば、目の前の誘惑に負けて食べてしまった子供もいました。その後、20年にわたって子どもたちを追跡調査したところ、マシュマロをガマンできなかった子どもほど、以下の傾向がみられたそうです。

 

  • 肥満の割合が多い
  • コミュニケーション能力が低い
  • 薬物や犯罪に手を出してしまう確率が高い

 

マシュマロテストの研究者によりますと「自制心は長期的な目標を首尾よく追求するには欠かせない。また、思いやりに満ち、互いに支えあう関係を築くのに必要とされる克己心や共感を育むのにも必須だ。」とのことです。
自制心は、人生の満足度を高めるための絶対条件であるEQ(情動的知性)の根底にある能力とし、このテストによって子供が将来成功するか・しないかを予測することができるそうな…。

いわば「ガマンできる子供は成功しますよ!」という教材として、心理学の教科書にも出てくるくらい有名な実験なのです。

 

 

 

マシュマロテストだけでは子供の成功は測れない

 

ニューヨーク大学とカリフォルニア大学の共同研究によって、マシュマロテストの結果を再現することができなかったそうです。

この追試は、以下のような手順で実験をおこないました。

 

  1. 参加者は910名の子供(元の実験は90名)
  2. 子どもたちに「すぐに食べずに7分待つことができたら、もう1つマシュマロをあげるよ」と伝える(元の実験は15分)
  3. 子どもたちが大人になってどうなったかをチェックする

 

待つ時間は半分ですが、サンプル数が約10倍なので、信ぴょう性は元の実験よりかは高いですね。
では、大まかな結果ですが、『マシュマロを7分以上長く待てた子どもは、成長してから学校の成績がよく、数学の能力も高い傾向があった』そうです。

ここだけ聞くと、マシュマロテストの結果と同じですが、その一方で『両親の教育レベルと経済状況という条件が加わるとマシュマロテストの効果がなくなる』ということも言えることがわかりました。
ようするに、『良い家庭環境で育った子供は成功する』ということです。

 

研究者によると、

子供の生活背景と環境を考慮すれば、「目先の欲望を遅らせることができるかどうか?」は、必ずしも人生を大きく左右させるわけではない。

たとえば、あなたに2人の子供がいると仮定しよう。
2人の子供は同じ背景で育ち、同じような育て方をされ、人種も性別も家庭環境もまったく同じで、認知機能にも変わりがない。ここで、片方の子供だけが目先の欲望に強く、もう一人は弱かった場合、この違いが大きな差がをもたらすのだろうか? 

答えは『ノー』のハズだ。

 

ヒトの性格や能力は大ざっぱに言ってしまうと、環境と遺伝子の50%ずつで決まってしまうとされています。

貧乏や孤独といった欠乏感があると、認知機能が下がってしまうということがわかっています。
なので、家庭環境によって決まってしまうという結論には、間違いはないと思われます。

とはいえ、自制心の重要性を測るテストは、なにもマシュマロテストだけではありません。
マシュマロテストは、「嫌なこと・不快感に耐える=ガマンする能力」を調べるものですし、なにより自制心の定義が統一されていません。それに、環境に左右されるものですから、ガマン弱い人でも、ガマン強いと一緒にいれば一時的でも強くなることができます。

ほかにも、ガマン強くなる工夫というものがありますので、それを駆使すれば成功する確率を高めることができます。

 

 

 

 

たしかにガマン強ければ、仕事やダイエットを成功させることができます。
「でも、自分はガマン弱いからなぁ…」と思っていても、環境を整えることでガマン強さを得ることだってできます。

また、仕事にせよ何にせよ、成功させるには自制心以外の能力が必要になってきます。
自制心の他にも、意志力だって、その時の状況によって上手く働かなくなることだってあります。なので、それらを温存する能力が求められたりもしますね。

しかし、昔から常識とされていたことが、最近になって覆ることを改めて知ることになりますな!

 

 

【参考文献】

[ウォルター・ミシェル:マシュマロ・テスト:成功する子・しない子]

[Revisiting the Marshmallow Test: A Conceptual Replication Investigating Links Between Early Delay of Gratification and Later Outcomes]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です