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自然のリラックス効果であなたのストレスは癒されていきます

人間は自然の一部…。
やっぱり、自然の中にいると元気が出てくるものです。

現代の生活と人間本来の生活は、あまりにもかけ離れ過ぎています。
その影響もあってか、現代人は慢性的で原因不明の不調を訴えてきています。もちろん、自然とのふれあいから離れたこと“だけ”がすべてではないのですが、緑豊かな生活が基本であった人間にとっては、異例の事態といえます。

 

研究によって、自然とのふれあいが、僕らの調子を回復させてくれることがわかっています。

今回は、自然が僕らにもたらしてくれるメリットをお知らせします。
もともとが自然に順応しているものなので、自然の中にいることが、僕らのあるべき姿なのかもしれませんね☆

 

 

自然には大きな癒しの力がある

 

自然の効果を示すデータで有名なのが、2016年にダービー大学がおこなったメタ分析です。

研究チームは「自然とのふれあいはどれだけ体に良いのか?」を調べるために、過去のデータから871名分をまとめて結論を出しました。

 

その結論というのが、『自然とのふれあいにより、確実に人体の副交感神経は活性化する』というものです。

副交感神経は、気持ちが穏やかなときに働きだす自律神経です。
日中にたまった疲労やストレスによるダメージを回復させる働きを持っています。なので、自然には人体の疲労を回復させる力があるといえるのです。

 

このデータでは「d=0.71」という効果量がでています。

効果量は統計手法の1つで、論文の中では平均値の差を標準化したものを表しています。ちょっと専門的な話ですので、ここでは「自然の癒しの力がどれくらいあるのか?」…というニュアンスでお考えください(^v^)

一般的には、効果量が「0.5」を超えると「効果大」という判断がされます。
そのため、メタ分析で効果量が「0.71」ということがわかったので、自然の癒しの力は相当のものだということなのです!

たとえば、マッサージを癒し目的で利用した場合、副交感神経の活性レベルが「0.57」だと報告されています。単純な比較はいけませんが、自然とのふれあいには、体のダメージを癒す効果があるということは確実にいえるでしょう。

 

 

 

自然の疑似体験でもリラックス効果がある

 

自然に癒しの効果があるといっても、現代人が、いきなり自然の中にいくことが難しいでしょう(汗)。
ですので、自然から得られる、癒し効果の最低ラインを調べた研究をご紹介していきます。

 

アムステルダム自由大学の実験では、60名の学生に複雑な問題を解かせて精神的ストレスを与えた後、半分のグループには緑豊かな公園の写真を5分間見せて、残り半分のグループには一般的な都市の光景を眺めるように指示しました。

その後、全員の自律神経を計測して、どのような変化があったかを記録しました。
その結果、公園の写真を見たグループは、2倍も副官神経が活性化し、心拍数も有意に低下していました。自然の写真を5分ほど眺めても、かなりの癒し効果があることが、この実験では得られるといえます。

また、2017年にサセックス大学がおこなった実験では、風の音や虫の声を5分25秒ほど聞いた被験者は、車のエンジン音やオフィスのざわめきを聞いたときよりも、有意にリラクゼーション反応が起きました。

 

 

 

観葉植物を置いても効果がある

 

『観葉植物』でも、データによって癒し効果が示唆されています。

 

ノルウェーでおこなわれた実験では、385名のオフィスワーカーの年齢や仕事内容といった因子を調整したうえで重回帰分析をおこなったところ、以下のことがわかりました。

 

  • デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低い
  • 病気で会社を休む回数が少ない
  • 仕事の生産性が高い

 

こういったことが起きる理由にはいろいろありますが、1998年のデータでは、観葉植物の近くで働くオフィスワーカーは肌荒れが減ったという報告が出ています。これには、副交感神経の活性化によって、体内の炎症が治まったことが大きいと言えるでしょう。

ちなみに、350名のオフィスワーカーを対象にしたある実験によると、観葉植物を前にしながら作業をした被験者は幸福度が47%アップし、作業効率が38%もアップしたという話があります。

 

 

 

 

現代の環境と遺伝のミスマッチによって、僕ら現代人は不調を起こしやすくなっています。

急激な文明の発展に順応することはなく、人間はまだまだ自然を必要としています。
自然にふれることによって癒されるということは、やっぱり人間は自然の一部なのでしょう…。

 

毎日のように自然に赴くことは難しいので、まずはデジタルのデータを活用すると良いでしょう。

自然豊かな画像や川のせせらぎを、スマホやスピーカーを使って取り入れましょう。
これだけでも効果があることがわかっていますので、しっかりと体を休ませることが健康への一歩です☆

もし、それでも不調が続くといったことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください<m(__)m>

 

 

【参考文献】
[Joy and Calm: How an Evolutionary Functional Model of Affect Regulation Informs Positive Emotions in Nature]
[Autonomic Nervous System Responses to Viewing Green and Built Settings: Differentiating Between Sympathetic and Parasympathetic Activity]
[It’s true: The sound of nature helps us relax]
[Psychological Benefits of Indoor Plants in Workplaces: Putting Experimental Results into Context]

 

 

 

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