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どんなことでも『高すぎる』と危険である【性格編】

題名のとおりなのですが、どんな物事でも『高すぎると危険!』というものです。
たとえば、人間の心理として「親切すぎる」と不信感を抱きますし、「男性的すぎる」と恐怖心を与えます。

「過ぎたる及ばざるがごとし」という格言がありますが、けっこう的を射てると思いますね…。
というより、名言やことわざが、後々になって科学的に証明されてきているという感じでしょう。

鵜呑みにはせずとも、心得ておいて損はないですよね。

 

今回は、ビッグファイブの要素で、行き過ぎることで悪影響がでるという話がありますのでご紹介します。
基本的に、性格のことで取り上げられる要素がビッグファイブでして、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか?

人間の性格は大きく5つに分けられるとされていまして、この5つの要素が高いと人生に大きな影響が出るということもわかっています。
たとえば、仕事の成功も、ビッグファイブの要素の1つが高い必要があります。このことは、ブログ内でも紹介していく予定ですので、そのときまで楽しみにしてください。

当然ですが、良い性格はドンドン伸ばしていくといいのですが、やっぱり弊害はつきものというもの。
今回のブログは、そのことについて解説します!

 

 

『良い性格』も高すぎると害になる?

 

ビッグファイブの各々の要素については、後のブログで公開していく予定です。
ビッグファイブの各要素と、それが高いことによってもたらされることを、大ざっぱにですがご紹介します。

 

  1. 誠実性が高い:真面目でマメにコツコツと物事をこなすため、ビジネスが成功しやすい傾向にある
  2. 開放性が高い:好奇心旺盛なため、IQが高い傾向にある
  3. 外向性が高い:社交的な人物のため友人が多く、人生の満足度が高い傾向にある
  4. 調和性が高い:他者と協力的なため、好感を持たれやすい傾向にある
  5. 神経症傾向が高い:感情が不安定なため、メンタルが病みやすい傾向にある

 

読んでいただければわかりますが、神経症的傾向以外は、高いことによって利点ばかりです。
というものの、ジョージア大学の研究では、『どんなに良い性格でも、行き過ぎると問題がある』と提起しています。

 

この研究は1,258名のビジネスマンを対象に、被験者全員のビッグファイブを計測して、その結果を第三者が採点した仕事のパフォーマンスと比較したものとなっています。
その結果なのですが、『誠実性といった良い性格でも高いと悪影響を及ぼし、悪い性格である神経症的傾向も低いと悪影響が出る』ということがわかったのです。

以下が高すぎる・低すぎることによる悪影響です。

 

  1. 誠実性が高すぎる場合:誠実性が適度に高い場合は仕事の成果が上がるものの、高すぎると強迫神経症のような状態になり、ストレスが増加しやすい。
  2. 開放性が高すぎる場合:開放性が適度に高い場合は創造性が高くなるものの、高すぎると現実と幻想の区別がつかなくなるため、実用的なアイデアを出せなくなる。
  3. 外向性が高すぎる場合:外向性が適度に高い場合はコミュニケーションが上手になるものの、高すぎると、本来の自分とは違う芝居がかった態度・他人に対して尊大な態度になり、周囲からうとまれるようになる。
  4. 調和性が高すぎる場合:調和性が適度に高い場合は空気を読むのが上手くて物事がスムーズにいくものの、高すぎると他人との衝突を避けるようになってしまい、他者からのアドバイスを受けられなくなる。
  5. 神経症傾向が低すぎる場合:神経症傾向が適度に低い場合は感情が安定していてメンタルが強いものの、低すぎるとは不安を感じなくなるため、不測の事態への対処を怠ってしまう。

 

仕事をベースに考えると、これらの良い要素が高すぎる、または神経症的傾向が低すぎると、その長所がかえってあだになってしまい、結果として仕事のパフォーマンスが低下してしまうというオチになります。

良い性格は高いに越したことはないし、悪い性格は低い越したことはないのですが、やっぱり行き過ぎるのはよろしくありませんね。
たとえば、少しの残酷さも、ときには必要になってくることもありますからねぇ…。

 

 

 

 

あまりにも真面目すぎると堅物になって、考えを変えにくくなってしまいますからね(汗)。

何事も中庸が大事(たぶん、僕の好きな言葉かも)で、あらゆる良い要素は適度に高く・悪い要素は適度に低くでいくと上手くいくのかも?
東洋医学的にも、陽極まれば陰になり、陰極まれば陽になるものですからね。

どんなことも、良い面と悪い面に気をつけたいものですな!

 

 

【参考文献】

[Extreme Personalities at Work and in Life]

 

 

 

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