面白いことに、TVゲームに関する研究がおこなわれています。
僕のブログでも、
そんなゲームにも短所があるのも、確かな事実。
何事も過ぎたるは及ばざるが如しなので、ゲームのしすぎには要注意です。
今回は『「スマホやゲームばかりしていると成績が下がるぞ!」は果たして本当か?!』をテーマに話を進めていきます!
スクリーンメディアと学業成績との関連性
これは2019年に出た「スクリーンメディアが学業成績へ与える影響」についてのメタ分析を紹介します。
このメタ分析では、過去のデータから30件を抜き出し、約106,000名の若者(4〜18歳)を観察した調査を精査したものとなっております。
この研究の問題意識は「電子機器の過剰使用がおよぼす健康リスクは、少しずつ認識されつつある。しかし、電子機器の使用量が学習におよぼす影響については未だ解明されていなかった。」というところ。
今回のブログのタイトルのとおり、昔から「ゲームばかりしていると成績が下がる!」と言われてきたが、実際は、まだまだわかっていないのです。果たして、この子供に勉強させるための方便が正しいのかを調べていったということでしょうね…。
この研究で取り上げられたメディアは、
- PC
- スマホ
- テレビ
- テレビゲーム
などで、これらの電子機器の使用時間と学業成績の関係性をチェックし、標準化されたテストの結果などと比較していったようです。横断研究がメインなため、メタ分析としてはやや信ぴょう性に欠けますが、そもそも論、類例がないデータなので参考にするには最有力な内容です。
結果ですが、大きな結論を述べますと、「全体的なスクリーンタイムの長さは、若者の学業成績とは相関はない(効果量 –0.29; 95% CI, –0.65 to 0.08)」とのことです!
詳細ですが、
- テレビの視聴時間が多い人は学業成績が低い (効果量 = –0.19; 95% CI, –0.29 to –0.09)
- テレビの視聴時間は、さらに言語力と数学のスコアの低下との相関があった (効果量 = –0.25; 95% CI, –0.33 to –0.16)
- テレビゲームのプレイ時間は、10代の若者に限り学業成績の低下と相関があった (効果量 = –0.16; 95% CI, –0.24 and –0.09)
総合的に見ると、スマホやゲームは、どんなに使っても学業成績に大きな影響がない様子。
ただし、テレビばかり観ていると成績は落ちるし、10代の若者に関してはテレビゲームのプレイ時間には配慮が必要な感じです。
スマホやパソコンは学業に役立ちますから影響がでないのは当然ですし、テレビゲームにリソースを使えば、その分の学業成績に悪影響が出るのは納得です(これは何かをすれば何かが疎かになる考えかと)。
注意点としまして、
- 1958年〜2018年までのデータを使用しているため、スクリーンメディアの利用状況が変化している可能性が高い
- 横断研究ベースのため、メタ分析とはいえ因果関係が明確ではなく信ぴょう性に欠ける
というところです。
たとえゲームやスマホによって脳のスペック自体が向上したとしても、当然ですが、学業にリソースをかけていなければ成績は上がりません。
ゲームをするのは良いのだけど、勉強時間はしっかりと管理していきましょう☆