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高齢者で認知症になりにくい・ボケにくい人が持っている特性について

年齢が上がっていっても認知症にならない、ボケないようにする基本は、なんといっても食事と運動です。

そして、今回は「認知症にならない・ボケないために重要な特性」について解説していきます。僕の両親はけっこう元気だし、僕もずっと脳はスッキリさせたいと思っています。

いつまでも、ハキハキしていたいものです♪

 

 

年齢に対してポジティブであり続けることの大切さ

 

これは2018年に出たイェール大学の研究でして、4,765名の高齢者(平均年齢は72歳)を対象に調査がおこなわれました。この調査には、認知症にかかってない人のみを選抜しているそうでして、研究者は「APOE」という遺伝子に着目しているそうです。

過去の研究によって、この遺伝子を所有している人は認知症の発症率が高いことがわかっています。
ただし、「APOE」を持っていたとしても、それにより必ず認知症になるわけではありません。APOE所持者が認知症になる割合は約47%ほどで、なぜ残りの53%には症状が出ないのかは不明となっています。

 

すべての対象者を4年かけて追跡調査したところ、年齢を重ねることにポジティブな考え方をしている高齢者は、APOEを所有していても認知症の発症率が非常に低かったそうです。なんでも、加齢への考え方がポジティブだった人は、ネガティブな人と比較して49.8%も認知症の発症率が低かったのは驚きです。

ちなみに、この実験ではAPOEを所有していない人もチェックしていて、こちらも認知症の発症率はほぼ同等の差です。
なので、年齢が上がることにポジティブな人は、圧倒的に脳が元気なんだそうです。また、この研究での「ポジティブな考え方」の定義は、「年齢を重ねるごとに、自分が役立たずだと感じる」のような質問に同意するかどうかで評価しているそうです。つまり、老化に対してネガティブな印象を持ってるかどうかで、脳への影響が大きく変わるような感じです。

研究者も、

この研究の結果を基に考察すると、老化に対する前向きな思考がストレスを緩和させると思われる。
結果として、認知症のリスクが高い高齢者に対して、バリアのような働きをするのだと推測される。

 

 

僕の過去のブログでも「自分は若い!」と感じている人ほど、自身の心身が若々しくなると取り上げましたからね。

そして研究者は、「老化に対してポジティブな考え方をしている人は、遺伝子がもたらす認知症リスクを低下させることができる。この事実は、老化へのネガティブな考え方を促進するエイジズム(高齢差別)に抵抗することの重要性を示している。」とコメントしています。
老化へのネガティブな印象を除去することの大切さを強く押しています。方向性が違うかもしれませんが、僕が過去に書いた、「スーパーエイジャーになる方法」を参考にするのが良いのかな?…と☆

 

 

【参考文献】
[Positive age beliefs protect against dementia even among elders with high-risk gene]

 

 

 

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