現段階にて、HIITが最強のトレーニング方法だというのが、一般化されています。
HIITを簡単にまとめると、「超ハードなトレーニングを短時間でまとめてこなしていくゼ!」っていうものです。そんなトレーニングですが、最新のデータでは「脳機能アップの効果があるゾ!」なんて発表がありましたので、それをご紹介していきます。
どうぞ、参考に♪
HIITによるBDNF増加について
これは2023年に出た実験で、12名の参加者を研究室に招き、
- ある日は90分間エアロバイクを漕ぐ軽いワークアウト
- 別日には、6分間エアロバイクを漕ぐHIIT
- さらに別日には、20時間の断食をおこなう
そのうえで、各運動や断食のあとに、参加者のBDNFをチェックしていったとのこと。
このBDNFとは、日本語で脳由来栄養因子でして、早い話が「頭が良くなる物質」というところ。
結果ですが、
- 20時間の断食では、グルコースが減少してケトン体の増加 ( P ≤ 0.0157) が確認できたが、BDNF には影響がなかった
- 90分間の軽いエアロバイクでは、摂食・断食に関係なく、体内のBDNFを増加させた
- 6分間のHIITエアロバイクでは、90分間の軽いエアロバイクよりも、BDNFのあらゆる指標を4~5倍も増加させた
以上のことから、わずか6分間ほどのHIITをするだけで、90分間の有酸素運動よりも4~5倍のBDNFが放出されたようです。ちなみに、この研究だと、断食ではBDNFを放出させるのは難しいみたいです。
研究チームによると、
6分間のHIITは、脳の健康維持に役立ち、低負荷の運動よりも加齢に伴う神経変性のリスクをより効率的に相殺するかもしれない。
補足として、断食単体ではBDNF増加に影響がなかったものの、HIIT+断食では、さらにBDNFが増加する可能性があると推測しています。やってみる価値は、十分にありそうですね☆
【参考文献】
[Fasting for 20 h does not affect exercise-induced increases in circulating BDNF in humans]