「メンタルを強くしたい!」
「豆腐メンタルなので、バチクソに鍛えたい!!」
という人は多くいるでしょう。僕も自分では強いとは思っていませんし、スポーツや武道に携わっているしフリーランスの身なので、タフなメンタルは是非とも欲しいところ…!
ですが、そもそも「タフなメンタルの定義って?」っていうところからだと思います。今回は、その「タフなメンタルの定義」についての解説と、その評価方法をご紹介していきます。
どうぞ、参考に♪
「メンタルタフネス」の定義と評価方法
「メンタルタフネス」ですが、その構成要素から解説していきます。
2014年に公開されたULPGCなどの研究がありまして、メンタルタフネスの定義を明確にしたうえで、これをアスリートと非アスリートで比較しています。メンタルタフネスを定義するにあたり、マンチェスター・メトロポリタン大学などのチームが過去に行ったレビューを参考にしているそうです。
このレビューを基にすると、メンタルタフネスは以下の4つで構成されているとしています。
- 希望:目標達成にあたり自分の能力に自信が持てる能力
- 楽観:目標達成にあたり達成できると思える能力
- 忍耐:逆境や困難でも諦めない能力
- 回復:問題に適応する能力
そのうえで研究チームは、アスリート927名と非アスリート931名を集い、これら4つの構成要素が適切かテストをしました。その結果、4つの構成要素はすべて互いに有意に関連性があり、メンタルタフネスの構成要素として適切だと判断したそうです。
メンタルタフネスの評価方法ですが、以下の項目について、それぞれ5点満点で採点するというもの。ひとつの項目に時間をかけず、直感で答えると、より正確です。
- 1=強く反対
- 2=反対
- 3=賛成でも反対でもない
- 4=賛成
- 5 = 強く同意する
- 大きなプレッシャーがかかったとしても、いつも冷静でいられる。
- 私は、実際に物事が起こるかなり前に心配する傾向がある。
- 私は普段から、自分がすべき仕事に対して、なかなか熱意を持てない。
- 起こった問題には、大体は上手に対処できる。
- 自分は価値のある人間だと思う。
- 一度にいくつものことをやらなければならないときは、たいてい「何から手をつけていいかわからない」と感じる。
- 言いたいことがあるときは、たいてい自分の意見を言う。
- 失敗すると、よくそのあと何日も悩んでしまう
- 議論の場では、自分が強く思っていることでも、引き下がる傾向がある。
- 概して、自分が支配されていると感じている。
- 自分の人生がもっと予測可能であればいいのにとよく思う。
- 疲れているときは、なかなか動き出すことができない。
- 予想外のことが起こったときも、私はおおむね素早く反応できる。
- どんなにネガティブなことがあっても、最終的には前向きに解決できると思う。
- 私は概して、人生の明るい面を見ることができる。
- 私はリラックスするのが苦手だ。
- 私はだいたい、疲労時は精神的な努力をするのは難しい。
- 誰かが間違っていると感じたら、私はその人と議論するのを恐れない。
ここで、「2, 3, 6, 8, 9, 11, 12, 16, 17」の項目は、逆スコアにします(5=1、4=2、3=3、2=4、1=5)。
そのうえでトータルスコアを出しましたら、以下のように判断してください。
- 90~70:メンタルタフネスが高い
- 69~58:メンタルタフネスは平均的
- 57~18:メンタルタフネスが低い
この研究によると、アスリートは一般人よりもメンタルタフネスのスコアが非常に高いという結果になったそうです。当然の結果かもしれませんが、アスリートは競技を通して、メンタルタフネスが鍛えられているかもしれませんね。
その他、この研究でわかったことは、
- メンタルタフネスは、年齢とともに増加する。これは、人生経験の賜物でメンタルが強化されたからだと思われる。
- メンタルタフネスが高いアスリートは、低いアスリートと比較して、平均して練習時間が長かった。
- メンタルタフネスが高いアスリートは、プレッシャーの中でも決意、集中、自信を維持し、コントロールするのが上手であった。
こうしてみると、トップアスリートになる要素として、「強靭なメンタル」が必要なのだと実感しますね。。。
とはいえ、自分の精神力を正しく図り、それに合わせた自己管理が大切なのでしょうかね
【参考文献】
[Higher-order structure of mental toughness and the analysis of latent mean differences between athletes from 34 disciplines and non-athletes]
[Mental toughness: The concept and its measurement]