ビジネスにせよ私生活にせよ、相対する人と仲良くするには、やっぱり会話が大事!
…なのだが、思いのほか雑談を苦手とする人が多いのだとか。僕も、万人と上手に雑談できないもので、たまにドギマギしてしまうものです。この、雑談で上手くいかないときに不安になってしまう理由について、今回は解説していきます。
どうぞ、自身のメンタルの管理の参考にしていってください♪
会話能力におけるネガティブな評価の理由
これは2023年に出た研究で、768名の男女を対象に、以下の3つの実験を行ってます。
大まかに説明しますと、
- 参加者に「友人や同僚と比較して自身の会話力をどのように感じていますか?」と尋ねる。
- それと並行して他の活動でのパフォーマンスも評価する。
- 参加者に「会話中にどれぐらい不安を感じてるか?」や「自身の会話能力についてどのように感じていますか?」なども評価する。
つまり、会話中に不安になりやすい人は、そのときにどのようなことを思っているかを調査した感じです。
結果ですが、
- 大体の人物は、雑談がうまくいかないときには、自身の会話スキルを低く評価する傾向にある。
- 大体の人物は、雑談がうまくいったときには、相手の会話スキルを高く評価する傾向にある。
参加者たちはおおむね、雑談がうまくいかないときは「自分ってコミュ障かも…」と思うし、雑談がうまくいったときは、反対に「みんなってコミュ力高いなぁ~~…」と思うわけですね。基本的に人間の心理現象として、自身の能力を過大評価する傾向にあるものですが、こと会話については、その限りではないようですね。。。
このような心理現象が起きる理由について、研究チームは、
スポーツやビジネスシーンでは、「この活動は成功した!」と自身で評価できる客観的な基準があるものの、会話の成功には相手の評価が関係するからかもしれない
雑談の目的は、単純にその場にいる人たち全員が楽しめたかどうかがカギとなっております。
なので、それだけに「コミュ力が高いか否か」の判断基準が多くなってしまい、これが自身のコミュ力を否定する方向に働いてしまうのでは?…っていう考察ですね。総じて「雑談がうまくいかないときは、人間は自分を責めてしまうからだから気をつけろ!」という結論に至るのではないのでしょうか?
このバイアスはたいていの人が持っているので、たとえ雑談がうまくいかなかったとしても、あまり自分をせめないでくださいね(だからといって、なんでも相手のせいにしてはいけないけど笑)☆
【参考文献】
[Pessimistic assessments of ability in informal conversation]