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現代医学の薬のリスク -認知症になりやすい薬が存在する-

僕は、現代医学の薬をディスることはしません。
時と場合によっては、必要となる場面があることは、十分に理解しているつもりです。

とはいえ、人体の生理現象に直接作用させるものですので、その反動と言うものがあります。今回は「認知症になりやすい薬が存在する!」ということを解説していきます。観察研究の段階なので確定ではないのですが、頭の片隅に留めておくだけでも有益かと思います。

どうぞ、参考に…。

 

 

抗コリン薬による認知症リスク

 

これは2019年に出た、ノッティンガム大学などによる研究です。

この研究では、「抗コリン薬」と認知症のリスクとの関連性を分析したものです。この薬はアセチルコリンと呼ばれる化学伝達物質を阻害するもので、筋肉を弛緩・収縮させる作用があります。主に膀胱の病気や胃腸障害、パーキンソン病などに処方されるケースが多くありますね。

研究チームは、認知症の人58,769名と認知症のない人225,574名の医療記録を分析し、以下のような結論を導き出しました。

 

  1. 抗コリン薬全般は、認知症リスクの上昇と関連していた。
  2. 具体的な内容として、抗コリン作用のある抗うつ薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病薬、膀胱治療薬、てんかん治療薬が、最も認知症のリスク上昇と関連していた。
  3. 55歳以上で強い抗コリン薬を少なくとも3年間日常的に服用している人は、使用していない人と比較して認知症を発症する確率が約50%高い

 

認知症の発症リスクが50%近くなもので、該当する症状を緩和をさせたのは良いものの、その代わりに認知症になってしまうのはいかがなものか…と。これらの結論は、BMIや喫煙状況、飲酒などの変数で調整しても変化はなかったそうです。

研究チームによると、

この研究は、医師が抗コリン作用のある薬を処方する際に注意すべきことだと示している。だからといって、この類いの薬を服用している人は、即座に薬を中止しないことが重要だ。即座に服用を中止したならば、その場合法がより有害である可能性がある。

もし認知症リスクの心配になるのであれば、医師と相談し、自身が受けている治療の長所と短所を十分に検討するべきである

 

 

実のところ、抗コリン薬の問題については、以前から存在しています。

なので、今回のこの研究で出た結論については、むしろ打倒なところだと言えます。とはいっても、注意点として「すぐに服用を中止せよ!」ということにはなりません。もし、現代医療で治療を受けている際は、担当している医師と相談のうえ、治療方針を決めていきましょう。

僕の場合、日ごろの健康増進が重要だと、改めて思った感じです☆

 

 

【参考文献】
[Anticholinergic Drug Exposure and the Risk of DementiaA Nested Case-Control Study]

 

 

 

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