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「AIに人間の仕事を奪われる!」などと、AIに否定的な人の特徴とは?

労働人口の減少もそうですし、人間がやらずにAIに任せられるのなら、AIに任せるのが効率が良いのは仕方ありません。ChatGPTの健康アドバイスも頼りになりますし、これからの時代は、上手くAIを活用して生きていくものになりますね…。

とはいえ、世の中には、AIに対して否定的な人間というのが一定数存在しています。

「AIに仕事を奪われる!」
「良く分からないから怖い…」

など、人間の心理的に、未知のものに恐怖を感じるのでしょう。
今回は、そんなAIに否定的な人の特徴について解説していきます。身近にそのような人がいましたら、どうぞ参考にして付き合っていってください♪

 

 

自己決定理論によるAIへの適応

 

これは2023年に出たタンペレ大学の研究で、結論を先に言うと「AIに対する恐怖心は、3つの欲求によって変化する」とのこと。

この“3つの欲求”というのは、次のとおり。

 

  1. 自律性
  2. 有能性
  3. 関連性

 

この3つの欲求というのは、自己決定理論で言われている人間の基本的欲求だとされています。
この3つの欲求に付いてですが

 

  • 自律性:自身のことは自身で決定したいという欲求
  • 有能性:自身の能力を向上したい、その能力を承認してもらいたいという欲求
  • 関係性:自身と他者が良好な関係でありたいという欲求

 

ということを意味しております。
つまり、AIに恐怖している人の特徴とは、「AIによって決定権を奪われそう、AIによって自分の能力が下がりそう、AIによって人と人とが分断されそう…」と感じているということです。

 

研究の内容を見ていくと、これはヨーロッパ6ヶ国を対象におこなわれた2つの実験で構成されたもので、自己決定理論とAIに対する否定的な態度の関係を調査したものとなっております。調査の結果、自己決定理論における3大欲求とAIへの恐怖には明確な相関があることがわかりました。

その結果というのが、

 

  1. あらゆる国で、有能性と関連性が高い人物ほど、AIに対して肯定的な態度を取っていた。
  2. しかし、フィンランドだけは、自律性が高い人物も、AIに対して肯定的な態度を取っていた。
  3. 研究チームが参加者の自律性と関連性を高めたところ、参加者全員がAIへの態度がより肯定的になり、否定的な態度を改めた。

 

というものでございます。
この結果に対し、研究チームは、

AIと対話する際に、個人の基本的な心理的ニーズの充足が、より柔軟で生産的な方法で、これらの技術の受容と利用を可能にする。

AI技術を業務に導入している組織が、従業員のエンゲージメントや満足度を高め、AIによる職場の変化を受け入れるには、組織が従業員の有能性を高め、AIユーザー同士の親密な関係性を構築できる環境を作ることが大切かもしれない。

 

 

とコメントしております。
もし身近にいて、AIについてあれこれ言っているのであれば、「大丈夫だよ。便利なツールを上手に使いこなせば、仕事に役立つし、いろんな人と繋がれるから♪」と励ますと良いかもしれませんよ☆

 

 

【参考文献】
[Self-determination and attitudes toward artificial intelligence: Cross-national and longitudinal perspectives]

 

 

 

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